全国の信用金庫が連携して運営している「よい仕事おこしフェア実行委員会」(事務局=城南信用金庫)は17日、東京・大田区の羽田イノベーションシティ「よい仕事おこしプラザ」で和歌山県とのコラボによるクラフトビール「みかんエール(仮称)」の発表会と仕込み式を行った。

和歌山県は、みかんの一大生産地で2022年度の生産量(農水省発表)は15万2500トンと、国内生産量の22%で全国1位。また梅や柿などの生産量も日本一だ。出席した岸本周平和歌山県知事は「県内はもちろん、首都圏をはじめ、できるだけ広く売っていきたい。来年の大阪・関西万博の機運醸成イベントなどでもぜひ、宣伝したい」と特産品を使ったクラフトビールに大きな期待を寄せた。

「よい仕事おこしフェア実行委員会」は、これまで全国の自治体と連携し、特産品を生かしたクラフトビールを手がけている。クラフトビールは小規模な醸造所でも製造できる個性的なビールで、下面発酵による「ラガー」と上面発酵による「エール」などがある。

今回の「みかんエール(仮称)」は醸造元の大鵬(東京・大田区)による25番目のクラフトビールとなる予定で、北川文也醸造担当は「みかんや、かんきつ類は、ものすごくビールに相性がいい。今回はみかんの皮も入れて作りたい」と意欲をみせた。

城南信用金庫の川本恭治理事長は「ずっとチャレンジを続けてきたおかげで初めて県知事が仕込み式に来ていただけるようになりました。醸造元の住所は羽田空港1丁目1番地という、うそのような住所です(笑い)。羽田空港1丁目1番地から和歌山県の魅力を日本中に発信ができる」と新たに誕生するクラフトビールにエールを送った。

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