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第13回メキシコ大会

モロッコがアフリカ勢初決勝T進出


 地元メキシコが快進撃した。試合には毎回10万人を超える観客が詰めかけていた。その声援の後押しを受け、1次リーグは○△○でグループ1位で決勝トーナメントに進出した。

 1回戦はブルガリアに、ネグレテの豪快なジャンピングボレーなどで快勝。準々決勝で西ドイツに0-0からのPK戦で惜しくも敗れてしまった。それでもホスト国として、70年大会同様に準々決勝での惜敗は十分に責任を果たせたと言えるだろう。

 サッカーの勝ち負けで一喜一憂する国民性はラテン民族に共通しているが、大地震からの復興途中のメキシコにとっては、勝利こそ明日への糧だった。勝った時には、老いも若きも男も女もハイウエーまで飛び出してきて旗を振ったり、踊り騒ぐため、交通渋滞を引き起こしていた。ただ、その表情は当然だが、明るかった。夜も灯が消えることはなく一晩中、歌い、踊り、祭りが続いていた。

 また、モロッコはアフリカ勢として初の決勝トーナメント進出を果たした。ヨーロッパの強豪と同組だった1次リーグは、イングランド、ポーランドと引き分け、最終戦のポルトガルに勝って堂々1位での進出を決めた。しかし、決勝トーナメント初戦では西ドイツに食い下がりながら、終了間際にマテウスに決められて涙をのんだ。この大会は前回と同じく24カ国が出場。4カ国ずつ6組に分かれ、上位2カ国と3位チームの成績上位4チームの計16カ国が決勝トーナメントに進む形式だった。【86年大会取材・黒木博一】

















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