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大沢たかお亡き父に捧げる受賞/映画大賞

助演男優賞を受賞した大沢たかお(中央)。右は堤真一、左は篠原哲雄監督
助演男優賞を受賞した大沢たかお(中央)。右は堤真一、左は篠原哲雄監督

 「地下鉄に乗って」と「7月24日通りのクリスマス」で助演男優賞を受賞した大沢たかお(38)は壇上で、今年7月に77歳で死去した父親のことを話し始めた。「芸能界に入るときに父が反対して、勘当同然で家を出ました。以来、父と仕事の話はほとんどしなかったのですが、この作品(地下鉄-)で初めて役作りの相談をしました」。舞台は64年の東京。当時、銀座で生活していた父親に原作も読んでもらい、時代の雰囲気などのアドバイスをもらった。

 父親は「7月24日-」の撮影中に入院、帰らぬ人となった。「地下鉄-」を見てもらうことはできなかった。「見てもらえなかったのは残念です。今までは賞に無縁でしたが、今回の賞を喜んでくれていると思います」。父親は最後まで「役者になって良かったね」とは言わなかったという。ただ、受賞を最も喜び、俳優大沢たかおを応援しているのは天国の父親に違いない。【岩田千代巳】

[2006年12月29日8時57分 紙面から]

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