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MEGの新曲ポスター大量盗難

 ファッションデザイナーとしても活動するシンガー・ソングライターMEG(メグ=27)が、12月5日に最新アルバム「BEAM」を発売する。モデル経験を生かした抜群のルックスとポップな音楽でブレーク寸前。東京のファッションのメッカ「裏原宿」に掲示した最新シングル「OK」のポスターが大量盗難されるほどだ。そんな裏原(ウラハラ)のカリスマが全国区を目指している。

 ハートの形をしたオブジェに下着姿でまたがったロリータ顔にスラリと伸びた脚線美。裏原宿に掲示されたMEGの新曲「OK」のポスターは、通行人によって瞬く間に持ち去られた。MEGは裏原での“事件”に「盗難されたって聞いてハラハラしましたよ」。原宿でひときわ知名度が高いのは、手掛けるアパレルブランド「カロリナ・グレイサー」の路面店を構えているからだ。本拠地でアピールの狙いとは裏腹に裏原からポスターが消えたのは、うれしい誤算でもあった。

 ホームタウンの原宿で先月3日の誕生日に行ったライブには約500人が殺到した。同年代女性の高い支持を受け、男性ファンも急増中。「ファンの8割は女性だと思うんですけど、ライブの時は男女半々に感じました。やっぱり『OK』のビジュアルの反響が大きかったんですかね」。

 MEGは01年ごろから雑誌モデルの仕事を始め、02年に岡村靖幸との共作「スキャンティブルース」で歌手デビュー。しかし、すぐにインディーズに活動の場を移した。「せっかくデビューしたのにマネジャーが付かなくて。歌手とモデルで月に40本以上もあった取材を自分の手帳で管理するのが大変になっちゃった。それで当時の事務所をやめたらレコード契約も切れちゃった」。

 03年から洋服デザインもスタートした。音楽活動を本格的に再開したのは仕事が軌道に乗った昨年ごろ。「売れる売れないは関係なく、自分がやりたい音楽を再びやり始めた」。そのメロディーがユニバーサル関係者の耳に届き、再メジャーデビューが決まった。

 現在はモデル活動を控えており、音楽とデザインの二刀流だ。活動の理想とする「共有」の場がライブ会場という。「私が作った洋服を着てライブに来て、曲も口ずさんでくれたら、場を共有できたことになりますよね。反応があってこそ、次のステップに進めるから」。

[2007年11月8日7時32分 紙面から]

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