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X JAPAN公演500席オークション

 約10年ぶりの再結成を発表したロックバンド、X JAPANの東京ドーム2公演(3月28、30日)のチケット予約が、リーダーYOSHIKIの携帯サイトだけで定員を上回る10万枚を突破していることが24日、分かった。急きょステージ後方を開放して増席、前方500席をプレミアム席としてオークションで発売が決定。予想以上の反響に驚くYOSHIKIは、夏以降の追加公演と年内の欧米ツアー発表を明かした。

 再結成ライブの日程を発表後の3日間で、10万枚を超える予約が殺到した。現在ロサンゼルスに滞在するYOSHIKIは「1日は埋まる(満員の)自信があって、2日やれば皆さんが見られるかなと思ってましたがこの数に驚いています」。

 一般発売前に完売確実の状況に、急きょステージ後方を解放して増席するほか、前方の500席(2公演で1000席)をプレミアム席として追加し、オークションで販売することを決定した。販売方法は後日発表されるが、落札された金額の一部は、メンバーのhideさん(享年33)が力を入れていた活動でもある骨髄バンク推進連絡協議会などに寄付される。

 ただし、YOSHIKIは「解散ライブの時、オークションで100万円で買ったファンがいて心が痛んだ。一部がチャリティーに回れば気持ちが楽になる。あまり高額になってほしくはない」と複雑な心境を吐露し「追加公演をやるべきだと話しています」と明言した。時期については「激しいドラムをするのでライブの間隔は、正直、中5日はほしいぐらい。さすがに(中日の)29日は無理なので、夏か秋に別の場所で考えたい」。公演のテーマは28日の「破壊の夜」、30日の「創造の夜」に続く「『永遠に向かって』あたりになるかな」と早くも構想を練り始めている。

 今月23日に世界23カ国で新曲「I.V.」が配信された。欧米ではそれだけビジュアル系バンドによる「J-ロックブーム」が起こっており、ロスに拠点を置くYOSHIKIも、街で声を掛けられるほどX JAPANの知名度は高く、米国、フランス、ドイツ、中国、ロシアからライブの依頼を受けている。解散前に掲げた世界進出の目標は忘れていない。「欧米とアジアツアーも視野に入れて、やれるなら08年で発表をしたい」と宣言した。

 新アルバム発売は春になる見通しで、98年に亡くなったhideさんの追悼公演も発表されるという。今後の活動に「ノリで再結成して、1つずつ階段を上ってライブまでたどりついた。また1つ上って新しい状況と次の展開が見えてくると思う。ドームは、hideがいないだけでも大きな穴が開いている。それをカバーするだけでも大変。相当な覚悟で命懸けでドラムをたたく」と意気込みを話していた。

[2008年1月25日9時0分 紙面から]

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