松田優作5年ぶりアクション映画主役/1986年1月8日付
松田優作が5年ぶりにアクション映画に主演することになった。東映「ア・ホーマンス」(小池要之助監督)で7日、東京・丸の内の東京会館で製作発表が行われた。
タイトルはアホとパフォーマンスを合わせた造語で、週間漫画アクションに連載された同名漫画(狩撫麻礼・作)が原作。現代の新宿を舞台に、記憶喪失ながら超人的な体力を持った男(松田)が、ヤクザの抗争に巻き込まれていく物語だ。
松田はこのところ、「家族ゲーム」「それから」と文芸作品が続き、アクションものは「野獣死すべし」(55年)以来。「久しぶりのアクションに興奮しています。それしか出来ないと思われるのが嫌で、文芸作品にも出ましたが、やっぱりアクションは好きですから」。
松田の相棒になる若手ヤクザに、ロックグループ「ARB」のボーカルで原田美枝子の婚約者の石橋凌(29)が映画初出演するほか、作詞家・阿木耀子(40)、手塚理美(24)、ポール牧(44)らバラエティーに富んだキャスト。公開は今秋の予定。
[1986年1月8日付]