死後20年を経てなお、カリスマ的人気を誇っている俳優がいる。松田優作。ドラマ「太陽にほえろ!」「探偵物語」で一世を風靡(ふうび)し、「蘇える金狼」「家族ゲーム」などスクリーンでも圧倒的な輝きを放った。遺作となった「ブラック・レイン」では鬼気迫る演技が評判を呼び、海外からのオファーも殺到したという。しかしハリウッド進出の夢なかば、40歳の若さでこの世を去った。世紀をまたいで語り継がれる俳優のひとりだ。
今年は優作さんがこの世を去ってから20年、生誕60年という節目の年に当たる。没後も映画やドラマ、CMを通して存在感を示し、リアルタイムの優作さんに触れていない若い世代からも圧倒的な支持を受ける。11月6日からは、その軌跡を振り返るドキュメンタリー映画の公開が始まる。また毎年のようにジーンズやカップめんなど、優作さんに関連するメモリアル商品の発売も相次いでいる。まったく衰えを見せない人気の秘密はどこにあるのか。この特集では、日刊スポーツが保有している資料の一部をひも解き、ファンを魅了し続ける俳優松田優作に迫っていく。
※本特集では生前の記事や写真、死後の優作さんをめぐる記事、当時を知る記者のコラムなどを随時掲載していく予定です。
- 松田優作がロマンポルノ出演?! [1980年1月12日付]
- 「人間の証明」棟居刑事に松田優作 [1977年3月26日付]
- 新米「ジーパン刑事」に大型新人松田優作 [1973年7月20日付]
- 優作追悼公演「ロレンス」は6月 [1990年5月23日付]
- 優作さん原案の追悼映画製作盛り上がる [1990年2月22日付]
- 優作さんに日刊スポーツ映画大賞特別賞 [1989年12月9日付]
- 美由紀さん「私が力づけられた」 [1989年11月10日付]
- 優作さん置いて行かないで美由紀さん号泣 [1989年11月9日付]