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熟女にアイドルに大モテ松田優作/1983年2月11日付

1983年2月11日付 14面
1983年2月11日付 14面

 アイドル薬師丸ひろ子(18)の初キスのお相手は、なんとワイルド松田優作(33)。10日、彼女の20カ月ぶり復帰作「探偵物語」(角川=東映、7月16日公開)の探偵役が最終決定したもので、ユニークコンビの誕生となった。薬師丸との共演を前にした松田はこの日、いま撮影中の「家族ゲーム」(ATG、5月公開)で、3年ぶり映画出演の熟女・阿木燿子(37)と”セミファイナル”。濃厚なキスシーンを演じ切った。

 「探偵物語」は、赤川次郎氏が薬師丸のために書き下ろしたオリジナル作品。受験のため女優休業中だった彼女が玉川学園大学に合格しての復帰第1作で、役柄も同じ女子大生役と大人への女優への脱皮をはかる勝負作だ。それだけに探偵役の選考は難航した。15人の候補者があがり、この中には沢田研二、萩原健一の名前もあった。個性的な相手役が求められていたのだ。5年前「野生の証明」で高倉健、昨年は「セーラー服と機関銃」で渡瀬恒彦と個性派俳優と共演する度に薬師丸が成長してきた実績もあるからだ。

 今回はどちらかというとダメ男の役で最終的に松田に決まったのは3つのポイントから。(1)硬軟を演じ分けられる(2)ダメ男のイメージと都会的センスを合わせ持つ(3)185センチの松田と154・5センチの薬師丸のコントラストが面白い、である。

 演出にあたる根岸吉太郎監督は「ひろ子とはデコボコ・コンビとなるが柔道の無差別級と思ってがっぷり四つに組んでやってほしい」とこの顔合わせに大乗り気だ。薬師丸本人も「優作さんの長い足にすがりついてがんばりたいと思います」とユーモラスに相手役の感想を語った。

 映画は3月20日撮入、5月10日撮了。薬師丸ファン注目のキスシーン、一緒にベッドに入るシーン(セックス抜き)の撮影は5月威光の予定だ。

●以下一問一答

-- 薬師丸と初キスの相手になったわけだが

 松田 光栄ですね(笑い)。15歳年下ということもそれほど戸惑いを感じませんし、阿木さんともうまくいったようにきっとうまくいきますよ。

-- 薬師丸をどう思う

 松田 ものすごい人気のあいどるだけどそれだけじゃない人ですね。前にチラッと会ったことがあるんですが、1人の立派な女優さんですよ。胸を借りる気でやらなくちゃ。きっとボクの方がいろいろと磨かれるんだと思いますよ。

-- アクションのないダメ探偵の役だが

 松田 日本の場合アクションというとまだサーカスっぽい領域を出ていないでしょ。ボクもそういう使われ方はしたくないからむしろこういう役のほうがやりがいがあるように思うんですよ。

-- 薬師丸との身長差が30・5センチもあるが

 松田 原作によれば並んで歩くシーンはそれほどないようだし、(根岸)監督もいうようにデコボコ・コンビでいいんじゃないですか。

-- (同せい中の熊谷美由紀との間に)お子さんが生まれるそうだが

松田 ええ、一応5月5日の予定です。

 松田と阿木のラブシーンは4シーン約2分間にわたるもの。家庭教師役の松田に対し、その肉体をむさぼる愛人が阿木だ。にっかつロマンポルノも2本経験した若手・森田芳光監督の手にかかって約2時間、東京・粕谷町の住宅展示場で入念に撮影が行われた。 

 阿木の映画出演は「四季・奈津子」(昭和55年)以来3年ぶり。「私の仕事(作詞家)って家にこもってシコシコでしょ。なんか昨年暮れぐらいからうっせきしていたのよね。もう今日は発散出来てうれしいわ。今朝、主人(宇崎竜童)に”優作さんとキスしに行って来るからね”っていって来たの」とハツラツ。その真っ赤なドレスからチラリと太ももがのぞいていた。

 一方の松田はいたってクールに対応。家庭教師役は、アクションばかりが注目されてきた彼が、渋みのある演技派へとイメージ・チェンジをはかるもので、「探偵物語」もこの路線上にある。阿木の足の指にマニキュアを塗るシーンも器用にコミカルな味を出していた。

 問題のキスシーンは残念ながら服を着たままだったが、ねっとりとしたディープキス。呼吸もピッタリで本番一発OKだった。

[1983年2月11日付]



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