将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が25日、関西将棋会館で行われた第90期棋聖戦2次予選で、大石直嗣七段(29)を120手で下し、決勝トーナメント進出まであと1勝とした。

昼食には関西将棋会館にある洋食店「11(イレブン)」のサービスランチ「チキンステーキと白身魚フライの盛り合わせ」(900円)を注文。クリスマスメニューで栄養補給し、クリスマス白星を自身にプレゼントした。藤井の通算戦績は102勝18敗。

熱戦を制した藤井は「途中から少し好転したが、最後まで際どかった」と振り返った。チキンステーキについて「たまたま? 偶然でした」と笑顔を浮かべ、クリスマス白星について「年内にまだ対局があるので、緩まずにやってききたい」と表情を引き締めた。

羽生善治九段が27年ぶりに無冠になったことについて「竜王戦の第7局は注目してみていました。すばらしい将棋だった。トップ棋士の実力が拮抗(きっこう)している。(羽生九段は)トップ棋士の1人でおられることには変わりない。すばらしい7番勝負で、その結果として受け止めたいなと思う」と話した。

棋聖戦の挑戦権を得るには、2次予選を勝ち抜き、シード棋士を含む16人による決勝トーナメントを勝ち抜くことが必要となる。

藤井の次戦は久保利明王将と斎藤慎太郎王座の勝者となる。「いずれにしてもタイトルホルダーとの対戦。そういった機会を得られるのはうれしい。全力でいきたい」と意気込んだ。