栗東市制施行25周年記念として、今村聖奈騎手と杉山晴紀調教師が23日、栗東市内で行われたトークショーに登壇した。
約1時間半開催されたイベントには、北は北海道から南は九州まで、遠方から訪れたファンの姿も見られた。
今春それぞれが制したG1のプレーバックからトークショーがスタート。21日に行われた神戸新聞杯で、杉山晴師が管理する2冠馬ロブチェンが勝利。師は「負けたら今日欠席するつもりでした(笑い)」と詰めかけたファンの笑いを誘った。3冠がかかる菊花賞に向けて「父がワールドプレミアですし、血統的にはプラスだと思うんですけど、馬はかなり筋肉質なタイプ。これがどう出るかですね」と展望した。
これまで栗東トレセンから誕生したスターホースの存在もVTRで紹介。今村騎手は乗ってみたかった名馬としてキタサンブラックを挙げた。「雄大な馬体で、顔が整っていてかっこよかった。卒業の時の版画もキタサンブラックで作りました」と明かした。質問コーナーでは「騎手になるためにやっておいた方がいいことは?」という問いに対して「私自身、体操をやっていてよかったなと思いました。運動神経が身についたと思う。筋肉をつける、というより柔軟性とか、バランスや体幹を鍛えるのが重要かなと思います」と答えた。
また競馬界の人材不足がトークショーのテーマに。杉山晴師は「厩務員課程の受験者数がかなり減っていると聞いている」と現状を把握。その上で「馬が好きであるかどうかが、厩務員として大前提。自分としても気軽に意見を言える雰囲気を出したいけど、意外と難しいと感じている」と経営者としての苦悩も伝えた。
トークショーの終盤には竹村健栗東市長から、甲子園2・5個分の広大な敷地を利用して人と馬の触れ合う場を作成する「ホースパーク構想」(2032年完成目標)が伝えられた。今村騎手は「すばらしいと思います。引退馬のセカンドキャリアとして、選択肢が広がる。私もバイトで行きたい(笑い)」と歓迎した。杉山晴師は「栗東市が馬の街としてどんどんにぎわって欲しい。このイベントをきっかけに、若い方たちが厩舎スタッフや競馬界に増えることを願っています」と伝えた。

