“名付け親”が超良血馬を初勝利に導いた。

3冠牝馬リバティアイランドの半弟ダノンダックス(牡、田中博、父サートゥルナーリア)が差し切り、単勝1・1倍の圧倒的人気に応えた。勝ち時計は1分46秒7。

スムーズにスタートを決め、道中は中団馬群を追走。1000メートル通過59秒7とよどみない流れを手応えよく流し、直線は外へ。じわじわと位置を上げて残り200メートルで前に並ぶと、鞍上の右ステッキに鋭く反応。上がり最速33秒7の末脚で最後は2着に2馬身半をつけた。

25年セレクトセール1歳部門で3億1000万円(税抜き)の値がついた良血馬。7月新潟マイルでのデビュー戦は頭差2着も勝ち馬トウシンマジックが次走新潟2歳S2着とハイレベルだった。2戦目で初コンビを組み、初勝利に導いたルメール騎手は「距離はよかったですね。もうちょっと距離があっても問題ないと思います。まだ子どもですね。1、2コーナーで少しハミを取りましたけど、落ち着いて息が入りましたし、直線は長く脚を使って加速してくれました。まだ体やメンタルが子どもっぽくて重たいですけど、レースを使っていけば軽く走れると思います。能力がありそうなので楽しみです」と高く評価した。

また、ダノンダックスの馬名はルメール騎手が名付け親。馬名意味は「冠名+フランスの地名」だ。ルメール騎手は「僕が付けましたね。僕は10歳から18歳までダックスというフランスの南西の街に住んでいました。お父さんがジョッキーを引退してから、家族で南フランスに住みました。シャンティイと同じくらいの大きさの街で、たぶん3万人くらい住んでる。ホットバス、温泉が有名ですね。温泉で体をトリートメントできます。ローマ時代に温泉が見つかったそうです。ダノンにダックスは合うと思いました。どちらも(頭文字)はDだから、この馬のニックネームは“D・D”(ディーディー)ですね」と笑顔で話した。【桑原幹久】