出世レースを有力2頭で取りにいく。3連休初日の土曜東京メインでは、サウジアラビアRC(G3、芝1600メートル、10日)が行われる。
関東リーディング首位を走る斎藤誠厩舎はデミアン、サトノハクマイ(ともに牡2)を送り出す。前者はフライトライン産駒の世界初勝利を東京で挙げ、後者は中山で単勝1倍台の人気に応えた。素質馬ぞろいの激戦で、ワンツーフィニッシュを狙う。
毛色は違っても、素質の高さに遜色はない。栗毛のデミアンは米国産。父フライトラインは6戦無敗でBCクラシックを含むG1・4勝。22年米国年度代表馬の“怪物”で、現2歳が初年度産駒。すでにショウナンガレオンが札幌2歳Sで重賞を制した。昨年の米キーンランドセプテンバーセールで170万ドル(約2億7200万円)の高値がついたデミアンは、6月の東京芝1400メートルでデビュー。中団から上がり33秒6の末脚で差し切り、産駒の世界初勝利をマークした。
着実に進歩がある。夏は北海道で重賞挑戦の案も浮上したが、成長を促した。追い切り前日の火曜は坂路を4ハロン64秒3-15秒3で登坂。相田助手は「デビュー前から体力があって気性面もいいと感じましたが、ひと回り大きくなって成長を感じます」と目を細める。200メートルの距離延長も「操縦性は悪くないし許容範囲内」と心配無用だ。
一方、鹿毛のサトノハクマイも初陣の勝ちっぷりがよかった。重馬場の中山マイルで2番手から抜け出した。相田助手は「ジョッキーは思ったよりはじけなかったと言っていたので、良馬場の方がよさそう」と1段上の走りを求める。デミアンと同じく坂路を4ハロン63秒3-14秒9で流した。相田助手は「センスがいいですね。東京での走りが楽しみ」とシルバーステート産駒に期待大だ。
サウジアラビアRCは過去11回で勝ち馬から4頭(ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、ドルチェモア)のG1馬が出た出世レース。今年は関東の雄が送る2頭が、偉大な先輩たちの後を追う。【桑原幹久】

