亡き師に吉報を届けた! アゴルディーノ(牡、中舘)が4角9番手から追い込み重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分34秒4。
同馬が6月27日に函館新馬戦を制した2日後に管理していた田村康仁調教師(享年63)が逝去。それに伴い2戦目から中舘厩舎に転厩した後も、田村師の下で働いたスタッフが仕上げに携わってきた。また、現2歳世代が好調なエフフォーリア産駒は15勝目が重賞初勝利となった。
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天国で見守る田村師の後押しを受け、アゴルディーノは懸命に末脚を伸ばした。後方9番手で直線に向いたが、残り400メートルで前が開くとエンジン全開。上がり最速33秒4の豪脚で2着サトノハクマイをゴール寸前で捉え切った。
横山和騎手は天に拳を突き上げ、故人に勝利をささげた。「田村先生にお世話になっていたので、田村厩舎のスタッフと、この馬とともに勝てたのが本当にうれしくて自然に(ガッツポーズが)出ました」と喜びをかみしめた。
チーム・田村にとっては昨年のエコロアルバに次ぐ「連覇」にもなった。懸命な走りを見せた愛馬に寺河助手は「届かないかな、という感じで見ていたのにあの脚ですからね。(先生が)背中を押してくれたと思います。馬も何かを感じ取っていたのかな。レース前もいつもピリピリしているのに落ち着いていました」と明かす。
グランアレグリア、サリオスなど後のG1馬を生んだ出世レースを勝利し、明るい未来が広がった。新馬戦は1200メートルで、2戦目は1800メートル。ここまで3戦すべて異なる距離で結果を出した。横山和騎手も「いろんな条件で結果を出すのはセンスがなければできないこと。本当に頭が下がる思いです」と絶賛する。忘れられない勝利をステップに、出世街道を歩む。【服部航大】
◆アゴルディーノ ▽父 エフフォーリア▽母 モルトフェリーチェ(ディープインパクト)▽牡2▽馬主 ディアレストクラブ(株)▽調教師 中舘英二(美浦)▽生産者 中田英樹(北海道新ひだか町)▽戦績 3戦2勝▽総獲得賞金 5104万円▽馬名の由来 イタリア北東部の観光地域名

