女性に会ったとき、男性が最初に見るのは、どこ? どうも、男性の視線の先は、加齢とともに(年とともに)、おっぱいから、お尻へと移っているようなのです。

次のような研究があります。10年ほど前、ニュージーランドのウェリントン大学の研究によると、男性は、女性と会ったときに、約47%の人が最初におっぱいを見るという結果が出ています。また約30%の男性は腰とお尻を最初に見ており、顔に視線を送るのは20%未満だったといいます。

その理由の1つに、男性が持っていない、おっぱいというものに異性としての新鮮な魅力、すなわち新鮮味を感じるから、という説があります。

それが、最近はどうやら「おっぱい派」から「お尻派」に取って代わったようなのです。新鮮味を感じるおっぱいですが、男性は加齢とともにこの新鮮な魅力に慣れてきてしまうため、正面で見慣れているおっぱいに興味を持たないようになり、後方からあまり見慣れていないお尻に魅力を感じるようになっていくのだと思います。

ところで、異性の視線に耐えうる、きれいなお尻にするには、どうしたらいいでしょう? それは「ヤンキー座り」で簡単にできます。和式トイレで用を足すときしゃがみ込む、あの座り方です。

お尻のなかの、脊柱起立筋(首から骨盤にかけて背中を縦に走る筋肉群)を鍛えることで、垂れ尻を予防したり、改善する効果が期待できます。お尻は加齢とともに、自然な丸みを帯びた「丸尻」から、腰回りからヒップ下までがっちり脂肪や筋肉がついた「四角尻」になりますが、ヤンキー座りでお尻を若返らせれば、四角から丸になり見た目も若く、セクシーになります。

また、お尻の筋肉だけではなく、太ももの筋肉も鍛えられお尻と太ももの境目がきれいになります。しかも、お尻は、何歳からでも若返らせることができます。お尻派が増えた背景には、それだけ魅力的なお尻の持ち主が増えたということかも知れませんが、「セクハラ」にはご用心していただき、触ったりは絶対にしないでください。

◆森田豊(もりた・ゆたか)1963年(昭38)6月18日、東京都生まれ。秋田大医学部、東大大学院医学系研究科修了。米ハーバード大専任講師を歴任。現役医師として活躍すると同時に、テレビ、ラジオでコメンテーターとして出演多数。テレビ朝日系の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の医療監修をドラマ立ち上げの時から務め、今年10月に新シリーズを迎える。気分転換は週2回のヨガで、15年あまり継続。インスタグラムdoctormorita、ホームページmorita.proなどで情報発信中。