【言葉の力 MLB編】大谷翔平「ヒリヒリするような9月を過ごしたい」

10月3日、マリナーズ戦で46号本塁打を放つエンゼルス大谷

<言葉の力>

年末恒例の「言葉の力」を、今年もお届けします。担当記者たちの心に響いたアスリートたちの言葉で、2021年を振り返りましょう。MLB編です。

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レッドソックス沢村「誰もが人からいいふうに思われたいし、人間って、弱い生き物だけど、何かのせいにしてるようじゃ前には進めない。自分の弱さを受け入れることも強さだし、自分を許すことも強さなんだと思う」(コラム「ありのまま」の第1回。昨季の苦悩を振り返りながら、シーズン開幕前の思いをストレートに語った=久保賢吾)

 

エンゼルス大谷「打席は全部、いい打席というか、ほぼ完璧な内容ではあったので、言うことはないかなと思う」(4月4日、初のリアル二刀流で第1打席に先制の2号。珍しく、自画自賛の打撃だった=斎藤庸裕)

 

エンゼルス大谷「0点ですね」(4月20日、先発で4回を投げ、7四死球の乱調。制球の自己評価で最低点をつけた=斎藤庸裕)

 

エンゼルス大谷「やってみないことには。何事も経験してみないと分からないので、と思います」(6月18日、ホームランダービー参加による後半戦への悪影響を問われながら、強いチャレンジ精神を示した=斎藤庸裕)

 

ツインズ前田健太「他の33歳より若い体だと思っているので大丈夫です。来年は(マイナーの)1Aで打者としてやっていこうかと思います」(8月28日、右肘のトミー・ジョン手術を決断。投げられない時期が続くことにも、前向きなジョークで=四竈衛)

 

エンゼルス大谷「ファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きではあるので、ただ、それ以上に勝ちたいっていう気持ちの方が強いですし、プレーヤーとしてはその方が正しいと思ってます」(9月26日、2年後にFAとなることに関し、現状のチームに対する本音をこぼした=斎藤庸裕)

 

エンゼルス大谷「もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話であふれるような9月になるのを願ってます」(9月26日、消化試合が続く中で、物足りなさを吐露=斎藤庸裕)

 

パドレス・ダルビッシュ有「精神的に難しい1年、人生において悩んだ1年ではあったので。ただ、今になってそれを乗り越えて、本当の意味での感謝、人に対して感謝するということを、ただ言われて理解するんじゃなくて、体で理解できるようになったというのは大きかったかなと思います」(10月2日、公式戦を終えて。しみじみと語る口調に感銘した=四竈衛)

 

エンゼルス大谷「自分でそう思う日はおそらく来ないと思うので、目標としてはアバウトというか、そういう目標ですけど、ゴールがない分、常に頑張れるかなと思う」(11月18日、MVP獲得後、世界一の選手へさらなる意欲を示した=斎藤庸裕)

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