阪神金本監督、不満1敗 ミスしちゃ黒田に勝てん

広島対阪神 7回裏広島2死一、二塁、先発岩貞の降板を告げにベンチから出る金本監督

<広島3-2阪神>◇23日◇マツダスタジアム

 進歩なくして勝ちはない。阪神が、広島黒田の投球術にかわされ、再び4位に落ちた。19安打12点の大勝から一夜明け、ベテラン右腕の前に7回無得点。昨年4勝を許した天敵に、送りバント失敗、打球判断ミスと自滅で勝機を手放した。金本知憲監督(48)も、いつも同じじゃダメ! と渋い顔。変化、成長、進歩…。虎に求められている。

 また黒田にしてやられた。19安打で12点を奪った前夜の猛攻がウソのよう。7回を4安打0点に抑えられての完敗だ。広島と入れ替わり、1日で4位に後退。金本監督が顔をしかめた。

 「調子も良かったんかな。真っすぐに差し込まれて、動かすボールに翻弄(ほんろう)される感じで…」

 確かに制球、キレとも抜群だった。だが、付け入るスキがなかったわけではない。監督の不満は好投手相手に見せた自軍のスキだった。

 ◆バント失敗 0-0の3回1死一塁の攻撃。岩貞のバントは三塁への小飛球になった。直後に高山が右前打。犠打成功なら主導権を握れていたのでは…、と悔やまれる場面だ。

 「相変わらず投手のバントができんね。これを何とかせんと」。本番で決めるために、キャンプから反復練習してきたはず。結果、好投の自分を自分で援護できなかった。そしてその裏、痛恨の先制点を献上した。

 ◆判断ミス 1点を追う6回は、1死後に高山が失策で二塁に進んだ。だが大和の投手への当たりに飛び出し、挟殺プレーで憤死。「気持ちが前に出すぎたのか。状況判断ですね」。大和も一塁止まりを食らい、好機を再び手放した。

 ただでさえ好調な黒田攻略は難しい。だがその上、2つももったいないミスが出ては、勝利の女神もそっぽを向く。これで対黒田は昨年の日本球界復帰後、8戦して0勝5敗。昨年0勝4敗だった前田がメジャーに行っても、今度は鯉のレジェンドが天敵の様相だ。

 「去年のことは分からんけどね。今日はあまり工夫も見えんかったし…。いい投手は、なかなか打てんよ。でも何かを変えていかんとね。いつも同じように行っててはダメなんだから」

 ホロ苦い教訓を得た故郷広島での初黒星。最後まで厳しい表情を崩さず、ナインの奮起を促した。26日からは甲子園で首位巨人と3連戦が控える。まずは今日24日、前回敗れた福井にリベンジして、Aクラスを奪い返したい。【松井清員】

 ▼阪神は今季ここまで8犠打とリーグ最少。投手に限ると3個(能見2、藤浪1)だけだ。バントを多用しない戦術ながら、19日は藤浪が捕併殺、22日もメッセンジャーが守備妨害など失敗も目立つ。投手の犠打が最も多いのは広島の7(チーム12)。以下、巨人6(同22)DeNA5(同15)中日4(同20)ヤクルトは阪神と同じ3(同11)。

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