高市早苗首相は13日の衆院予算委員会で、2月の衆院選で自身を支持しなかった地元(衆院栃木3区)の一部自治体に対する、会合での「大幅予算カット」発言を認めて撤回、謝罪した簗和生農相の発言内容について「本当にダサいと思います」と、生々しい感情を口にした。
野党議員から、簗氏の更迭を念頭に「適材適所の人事」を求められると、高市首相は「その人が行政の運営をしていっていいのかということも含めて、しっかりと考えさせていただく」とも述べ、続投方針を強調してきたこれまでの言いぶりとは、トーンを変えた。
公明党の中野洋昌政調会長への答弁。
46分にわたった質問の最後に、簗氏の発言について取り上げた中野氏は、簗氏について「適材適所の人事を行うべきだ」と、簗氏の辞任を念頭に置いた質問をした。「国務大臣は、国民全体の奉仕者で公共の利益のために仕事をするのが大臣だと思う。自分を支持しない地域の道路予算を大幅にカットしたという発言そのものが、私は、大臣の適性を欠いていると思う」と指摘。「多額のインフラ整備や箇所付けを行うのが農水大臣。適材適所の人事を行っていただきたい」とした上で、「あの発言をした以上、適材適所の人事ではないと思うし、いろんな自治体も非常に不安に思っているし、与党からも厳しいご意見があった」と、午前中の質疑で簗氏を厳しくただした田村憲久厚労相の質疑にも言及。「不信感がある時点で、円滑な農政の施行の支障になっている」として、「大臣は、より適性をもった方に替わっていただくべきではないか」として、高市首相の見解をただした。
高市首相は「大臣の任命責任は、私にございます。確かに、私たち国会議員も全国民の代表と位置づけられているし、大臣は、それぞれの行政機関に責任を持つ立場。それぞれの行政機関が、たとえば選挙での支援とか不支援に関係なく、公平、公正に予算を配分するのは当たり前のことで、それをしっかり取り仕切る責任者が大臣だ」と、主張した。
その上で「梁大臣の地元での発言は、あれが事実なら本当に不適切なもので、本当にダサいと思います」と、言及した。
その上で、「その人が行政の運営をしていっていいのか、ということも含め、私はしっかりと考えさせていただく」とも述べ、「現時点において、農林水産行政、国会、国民のみなさまにもご迷惑をかけない形で、まずは自らの口でしっかりと説明責任を果たしてもらいたい、これがまずやってもらいたいことです」と述べた。
高市首相がこれまで国会答弁などで言及してきた「とにかく働いて仕事で返せ」と述べていたフレーズは、この場での答弁ではなく、言い方は明らかにトーンが変わった様子だった。

