11番人気の伏兵エコロディノス(牡4、大久保)が2番手から抜け出し、初の重賞勝利をつかんだ。デビュー4年目の田口貫太騎手(22=大橋)にとっても、うれしいJRA重賞初制覇となった。

2着に8番人気マイネルエンペラー、3着に2番人気アクアヴァーナルが入り、3連単は35万円超の波乱となった。

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京都の開幕週に、22歳のニコニコ笑顔が咲き誇った。スーパークリークが連覇を果たした90年以来の、雨中の京都大賞典。悪天候を味方につけて、田口騎手が伏兵エコロディノスを勝利に導いた。「なかなか勝てなかったですけど、こうして勝つことができて良かったなと思います」。自身、JRA重賞68度目の挑戦。これまで2着3回と悔しさを積み上げていただけに、勝利後の表情は輝いていた。

起用に一発で応える好騎乗だった。五分のスタートを決め、逃げるミステリーウェイを外からマーク。初タッグの相棒と折り合い、自信を持って2番手につけた。「大久保先生からは先入観なしで乗ってくれと言われていました。長距離のレースですし、馬のリズムを大切にして乗りました」。3~4コーナーで前に並びかけ、直線入り口で先頭に立つと、ラストスパートは全力。「なんとか頑張ってくれという気持ちで追っていました」。すべてを注ぎ、迫るライバルとの差を保ち続けた。

周囲から愛されるキャラクターだ。「一緒に乗っていた大輝さん(松本騎手)や、聖奈さん(今村騎手)、大和さん(角田和騎手)が帰ってきてからも『おめでとう』と言ってくださって、ホッとしました」。先輩方からたくさんの祝福をもらい、仲のいい西塚騎手とはガッチリと握手をかわした。

ディノスも順調に初タイトルを得たわけではない。高い素質を持ちながらも、喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメントと向き合いながら調整を続けてきた。大久保師は「喉鳴りの感じが前走、前々走とあったので、先入観のない貫太君に乗ってもらいました。思い切りのいいジョッキーなのでね」と采配もピタリだった。秋は再びG1戦線で勝負する予定。もう一丁、思い切り沸かせてみせる。【原田竣矢】

◆エコロディノ ス▽父 キタサンブラック▽母 ミスティックリップス(ジェネラス)▽牡4▽馬主 原村正紀▽調教師 大久保龍志(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 11戦5勝▽総獲得賞金 1億4408万9000円▽馬名の由来 冠名+恐竜より