<北京オリンピック(五輪):スノーボード>◇男子ハーフパイプ(HP)決勝◇11日◇雲頂スキー公園
2大会連続銀メダルの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が悲願の金メダルに輝いた。
3回目に96・00をマークし、スコット・ジェームズ(オーストラリア)を逆転した。表彰式後のインタビューの主な一問一答は以下の通り。
-弟の海祝選手も今回は日本代表で一緒だった。プラスになった部分は
平野歩 「ずっと兄弟でこの大きい舞台を経験したいというのは(あった)。海祝にとっては大きい目標だったけど、しっかりとクリアしてきて、僕は一緒に出たいなという気持ちは昔から持っていた。まずこの場にけがもなく、最後まで滑りきって、2人で決勝に出場できたというのが、一番大きい思い出なのかなと思っているし、海祝にとっても、これはずっと残り続けるような経験ができたんじゃないかなと思っている。本当に、兄弟で出場できたからこそ、お互いが高め合いながら。海祝もいい滑りをしていたし。そういうのもプッシュされていたんじゃないかなと思います」
-歩夢選手もプッシュされていた
平野歩 「そうですね。気持ちは高まっていたですね、確実に」
-随所で異なるスケートボードで東京五輪に出場したという経験が、スノーボードに生きた部分は
平野歩 「そういうのは絶対にあると思います。でも、そういうことを再確認しづらい短い期間だったので、僕もそれどころじゃなかったというか。けどやっぱり、いつも以上に、短い期間なのに今までの自分のレベルを上回る滑りができているということは、そういうことを細かく研究すれば、より今後(相乗効果などが)見つかってくるのかなというふうには思います。確実にそれは。まあ、いい部分だけじゃなく、悪い部分ももちろんあったんですけど、ちゃんとそこは穴埋めできて、今回は調整してここに立てたのかなと思います」
-3回目は何の曲を聞いて臨んだ
平野歩 「えーっ、何だったけな? 何聞いていたかな。あまり分からないです(笑い)。んー、何だったっけな?。フフフッ。ちょっと集中してたので」
【スノボハーフパイプ】逆転金!平野歩夢のカッコ良さ 引退ショーン・ホワイト涙4位/写真特集>>
◆トリプルコーク1440 斜め軸に縦3回転、横4回転する大技。技名にある「トリプル」は縦に3回転することを指す。「コーク」とはコルクスクリューの略で、コルク用の栓抜きのように、らせん状に渦を巻く回転形式であることに由来。1440は回転数(360×4)を意味する。昨年12月のデュー・ツアーで、平野歩夢が公式戦では世界で初めて成功させた。