2大会連続銀メダルの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が悲願の金メダルに輝いた。

3回目に96・00をマークし、スコット・ジェームズ(オーストラリア)を逆転した。表彰式後のインタビューの主な一問一答は以下の通り。

-金メダルの率直な感想は

いやー、まだ実感があまりないですけど、ようやく小さいころの夢が1つかなったなという。ここで取らずには終われないなというところを(取れた)。今日は、ずっとやってきたが全てここで出し切れた。あと(弟の海祝と)兄弟で出場できて、その場で自分が勝てたというのは、お互いにとっても、すごいよかったと思うし、自分自身の気持ちとしても、ここでやりたかったことを、最後の最後で出し切れた。ちょっと、2本目の点数とか納得いってなかったんですけど(笑い)。そういう怒りが、自分の気持ちの中でうまく、最後に表現できたというか。そんな気持ちというか。よかったです。

-3回目は何が何でも

そうですね。なんか緊張とかではなくて、なんだろうな…。いつもとはまた違う気持ちというか。思い切って、全て出し切る気持ちで。かなり集中して入っていたと思う。それがうまく、最後に完璧に決められたというのは、本当によかったですね。

-過去2大会金メダルを阻まれたショーン・ホワイト選手(米国)が今大会で引退。一緒に戦う最後の五輪だったが

ショーンも相変わらず、チャレンジし続けていた。(決勝に)出ている中でも最年長(35歳)。そういう姿を、僕には経験できないことをいつも見せてくれている。すごい刺激的になりましたし、彼にとっても大きいチャレンジだったんじゃないかなと思います。本当に(ライバル)みんながそろっていた決勝だった。そこで、みんなにプッシュされながら、1番上の位置に立てて、すごい刺激になりました。

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-日本中がわいている

ここまで来ることができたのも、家族だったり、身近にいる人たち、応援してくれている人たちがあっての自分だと思うので、自分の納得のいく滑りがみんなに少しは届いたんじゃないかなと。何か刺激になってもらえれば、もうそれ以上はないかなと思います。

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◆トリプルコーク1440 斜め軸に縦3回転、横4回転する大技。技名にある「トリプル」は縦に3回転することを指す。「コーク」とはコルクスクリューの略で、コルク用の栓抜きのように、らせん状に渦を巻く回転形式であることに由来。1440は回転数(360×4)を意味する。昨年12月のデュー・ツアーで、平野歩夢が公式戦では世界で初めて成功させた。