【スノボハーフパイプ】平野歩夢2回目は「正直おかしいな、どういうジャッジしているんだと」

スノーボード男子ハーフパイプのメダルセレモニー後、金メダルを手に笑顔の平野歩(撮影・パオロ ヌッチ)

北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ(HP)で、悲願の金メダルを獲得した平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が11日、NHKの「北京オリンピックデイリーハイライト」に現地からテレビ出演した。

一問一答は、以下の通り。

-実感は

ふんわりしているというか、しっくり来ていないものはある。でも自分の挑戦ていうのは、4年間長い道のりだった。今までとは違う特別の期間での五輪という実感はある。

-決勝の2回目。滑り切った瞬間

平野 このルーティンって、高難度の誰もまだ成功していないルーティン。僕も大会で決めたことはなかったし、東京五輪が終わってから、ずっとこれをやりたいなとはイメージしていたものは、今日この場で出せたことは大きいこと。自分でも納得いく滑り、特に3本目は納得のランが出来た。

-2回目を終えて、納得がいかない表情

平野 納得がいかなかったですね。正直、全然おかしいなと思って、どういうジャッジしているんだと。でも点数出ちゃっていたし、その場でどうこう言って変わる問題でもないので、結構もう正直自分の中では、笑えないというか、怒りが自分の中で出ちゃっていた部分が、いいスイッチになったのかな

-切り替え難しい

平野 3回目で、もう1個新しい技を用意していた。それを出すのか、同じランで完成度と高さを上げていくのか悩んでいて。やっぱり、滑り的には負けていないなと自分の中で再確認した時に、やっぱり負けていない気持ちは強かったから、そこで新しい技に挑戦するリスクもあった。ここは、やろうとしていることが自分も決められるか分からないトリックだったので。イメージというか、完成度、高さを意識した滑りを、イメージしていたことがきれいに3本目は決まった。

-3回目は、大会全体のラストラン

平野 練習以上に、このルーティンの中では一番いい練習を超える滑りが出来たのかなと思う。本当にそういう部分では、今までのベストを3回目では出せたかなと思っています。

-前回の平昌(ピョンチャン)五輪での経験

平野 五輪って、ドラマがあるので。その時、その時で何が起こるか分からない。滑走順、順番の流れは、滑りによっては、また流れを変えることは平昌で経験している。隙をもらさないように、予選2本目とかは、最後の出走になる意識はありました。

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-東京五輪を経て、トリプルコークをするまで、自分の調子を取り戻すまでどれぐらいの時間がかかったのか

平野 1カ月ちょっとくらい。毎日オフなしで、毎日本当に6時間くらいは、滑っていて。1本、1本、1日、1日無駄に出来ない気持ちは奥底であった。しっくり来るまでは、不安が強かったというか、大丈夫かなという気持ちはあった。技とかも、どんどん繰り出して練習していかないといけない状況。恐さはあった。何とか大会も踏まえてどんどん改善されていった。スケボーはお休みしましたね。お休みしないと、感覚がずれていくなって。

-次に向けて

平野 ゆっくり整理したい気持ちはある。でもやっぱり自分らしい、他の人がまだチャレンジしていないことをチャレンジし続けていく根本は変えたくないと思っています

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◆トリプルコーク1440 斜め軸に縦3回転、横4回転する大技。技名にある「トリプル」は縦に3回転することを指す。「コーク」とはコルクスクリューの略で、コルク用の栓抜きのように、らせん状に渦を巻く回転形式であることに由来。1440は回転数(360×4)を意味する。昨年12月のデュー・ツアーで、平野歩夢が公式戦では世界で初めて成功させた。