パラ前川楓100m日本記録更新 走り幅跳びと2冠

関東パラ陸上選手権 女子100 メートル (切断などT63)決勝 前川楓(左)は16秒74の日本新で優勝を飾り、笑顔でインタビューに応じる(撮影・小堀泰男)

<パラ陸上:関東選手権>◇最終日◇1日◇東京・町田市立陸上競技場

 女子100メートル(切断などT63)で前川楓(20=チームKAITEKI)が自らのアジア、日本記録を0秒12更新する16秒74で優勝した。前日の走り幅跳びも初の4メートル台となる4メートル05のアジア新で制しており、2冠に輝いた。

 「後半に競り合うと走りが乱れてしまうので、記録が出るとは思いませんでした」。前川は飛び切りの笑顔で言った。勝因はズバリ「兎沢さんです」。2位に食い込んだ兎沢朋美(日体大)も16秒95の好タイム。走り幅跳びでも3メートル99で2位に食らいついてきたライバルの存在も快走の原動力になった。