男子の内村航平(29=リンガーハット)が世界選手権(10~11月・ドーハ)に向けて意気込みを語った。

 1日、全種目の決勝が終わり、世界選手権の男子代表選手5人が発表された。5月のNHK杯で代表が決まっていた内村は「団体金メダルに向けて全員が同じ方向を向いている」と士気の高さを話した。

 ただ、大車輪の活躍をした2年前とは違う心境がある。「今回は助けてもらいながら戦いたい」。前日の鉄棒ではまさかの落下で予選落ち、4月の全日本選手権では連覇が10で途絶えた。金メダルには白井健三(21=日体大)、萱和磨(21=順大)、谷川航(21=順大)、田中佑典(28=コナミスポーツ)の助けが必要だと感している。

 世界選手権の床は硬く薄い素材で跳ねにくい。対応力が求められる中で「全員が同じ状況なので、器具に関して文句は言えない。どんな状況でも対応できるメンバーだと思っている」と仲間への信頼も口にした。