ソチ五輪

バイアスロン

競技ガイド

バイアスロンとは
 バイアスロンとは、ギリシャ語で2を意味する「バイ」と、「アスロン」(競技)を合わせた言葉。クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた複合競技である。クロスカントリースキーの時は脈拍160を超える激しい「動」の要素を持ち、ライフル射撃の時は一転して呼吸を整えて標的を狙うデリケートな「静」の要素を持つ。「動」と「静」の相反する要素をいかにバランスよく整えるかが難しく、肉体的にも過酷なスポーツ。
競技の見どころ
 クロスカントリーで上がった心拍数を、射撃時にいかに整えられるか。標的を外して科せられるペナルティでたちまち順位が逆転してしまうことから、スリリングな展開が繰り広げられる。
日本代表選手とライバル
 日本での射撃は環境が限られており、世界とのレベル差は大きい。男子は井佐英徳が4大会連続出場。ベテランらしい安定感がある。女子は前回大会で「マタギの孫」として話題になった鈴木芙由子を中心に4人が出場。98年長野大会以来の入賞を目指す。ノルウェーなど北欧勢が強い。
ルール
 種目は、個人(男子20キロ、女子15キロ)、個人マススタート(男子15キロ、女子12.5キロ)、個人追い抜き(男子12.5キロ、女子10キロ)、スプリント(男子10キロ、女子7.5キロ)、リレー(男子4人×7.5キロ、女子4人×6キロ)、ソチ五輪から混合リレー(女子6キロ×2+男子7.5キロ×2)が加わる。
 規定距離を走行した後、射場に入り伏射、立射で規定回数の射撃を行う。これを数回繰り返す。射撃でのミスはペナルティーとしてタイムもしくは距離に加算される。タイムの場合は、1発外すと1分を加算。距離の場合は、150メートルのペナルティーループを1周する。
 順位は、個人追い抜きは着順のまま、個人は滑走所要タイム+ペナルティタイムの総合タイム。それ以外の種目は滑走所要タイムで決定する。
 射撃位置と的の間は50メートルで、的の大きさは直径1.5センチ。22口径競技用ライフルを使用。日本では銃刀法があるので、20歳に達していないと銃は扱えず、大半の競技者は自衛隊員。
歴史
 原形は、もともと北欧の人々がスキーを履き、銃を背負い、獲物を追って山野を走りまわっていた雪中の狩猟スタイル。18世紀後半にスウェーデンとノルウェーの軍人が行ったのが始まりといわれている。
 日本の競技者数は約400人だが、欧州を中心に世界では約300万人の競技者がおり、観戦者も多い。男子が60年スコーバレー大会から、女子は92年アルベールビル大会から正式種目となった。

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