ソチ五輪

フリースタイルスキー

競技ガイド

フリースタイルスキーとは
 モーグル、エアリアル、スキークロスに加え、今大会からハーフパイプ、スロープスタイルが正式種目となった。モーグルはこぶのある斜面を滑り降りる途中でエアを行い、スピードやターン技術を競う。エアリアルは空中に飛び出して演技を行い採点する。スキークロスは複数人がキッカーやウエーブのあるコースを滑走して速さを競う。ハーフパイプはU字形のコースでアクロバティックな空中技を競う。
競技の見どころ
 モーグルでは宙返りや回転などのエアが目を引くが、採点で最重要なのはターン。スピードに乗りながら滑らかにコブを処理するテクニックが見どころだ。エアリアルは派手な回転にひねりを加えたアクロバティックな演技が魅力。新採用のハーフパイプとスロープスタイルは、スノーボードにも同じ種目がある。スキーならではの演技に注目だ。
日本代表選手とライバル
 女子モーグルの上村愛子は日本女子では史上3人目の5大会連続出場。最後となるかもしれない五輪で悲願のメダル獲得なるか。伊藤みきは右ひざ故障からぶっつけ本番で挑む。連覇を狙うハナ・カーニー(米国)が最大のライバル。ハーフパイプの三星マナミはママさん選手として注目される。
ルール
モーグル
 急斜面にこぶが作られたコースを滑り降り、途中で2度エアと呼ばれる空中での演技を入れる。採点で優劣を決め、ターン50%、タイム25%、エア25%の配分。もっとも配点の大きいターンの採点は5人の審判員が採点し、最高と最低を除く3人の得点を合計する。
エアリアル
 キッカーと呼ばれるジャンプ台から飛び出し、空中でアクロバティックな演技を見せる採点競技。距離と高さ(20%)、エア(50%)、着地(30%)のポイントを合計して競う。キッカーはカーブを変えて複数用意され、選手が好きな台を選べる。ひねりと回転を組み合わせた演技の類似性もあり、体操から転向した選手もいる。
スキークロス
 複数の選手が同時にスタートし、カーブ、ジャンプ台を設けたコースを滑ってタイムや着順を争う。選手が接近して滑走するため、激しいポジション争いや駆け引きなどモータースポーツのような面白さがある。10年バンクーバー大会から採用された。
ハーフパイプ
 パイプを半分に切ったようなU字形の斜面を左右に滑り降りながら、縁から飛び出した際に行う空中演技を採点して優劣を競う。2回滑り、高い方の得点を採用する。今大会から正式種目となった。
スロープスタイル
 コースにレール、ジャンプ台などの障害物が設置され、滑走しながら空中技を繰り出し、その得点で争う。各ラウンドごとに2回滑る。今大会から正式種目となった。
歴史
 1930年代にノルウェースキーのトレーニングの間にアクロバットを行ったのが始まりとされる。50年代に米国でプロスキーヤーによるパフォーマンスが行われ、66年には米ハンプシャー州で初の競技会が開催された。79年に国際スキー連盟よりフリースタイルスキーが正式種目として承認。80年からワールドカップが開催され、86年にはフランスで初のフリースタイルスキー世界選手権も開催。五輪では、88年カルガリー大会でモーグルが公開種目として行われ、92年アルベールビル大会から正式種目になった。

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