レスリング男子フリースタイル86キロ級は2日、愛知・名古屋市稲永SCで行われ、24年パリ五輪代表の石黒隼士(27=自衛隊)が、同階級で日本勢初の金メダルを逃した。決勝でイラン選手に6-9。18年から続く同国の3連覇を許した。

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最大6点差から追い上げたが、中東の壁は分厚かった。石黒は銀に終わった。第2ピリオド途中から相手を場外に出して小刻みに得点を重ねた。6-7の残り26秒、うつぶせになった相手を起こして一発逆転を狙ったが、隙を突かれて2点を献上した。「相手が少しバテてくれてチャンスがあると思った。勝ちたい気持ちが強くなったけど、最後に追い切れなかった自分が悔しい」と肩を落とした。

昨年の世界選手権は2位。届かぬ国際舞台の頂に「日の丸を持ってウィニングランをしたかったけど、まだその資格がなかった」と話す。ただ、2年前のパリ五輪7位から着実に前進してきた。今季は所属先の方針で試合中の体力面を徹底的に強化。休憩時間をあえて短くしてスパーリングを続けた。当初は「こんなのできねぇよ」とコーチ陣に反発することもあったが、6分間の試合を戦い抜く力を鍛え抜いてきた。

18年ジャカルタ大会から続くイラン勢の一時代を崩すことはできなかった。ただ、「追いかける展開で今までできなかったことができるようにもなった」。32年ぶりの国内開催で成長をかみしめた。【泉光太郎】