柔道の世界選手権は10日に個人戦が終了し、日本勢は男女14階級で計7個の金メダルを獲得した。一方で世界との差が開いた階級もあり2年後のロサンゼルス五輪へ弱点もうかがえた。
男子は66キロ級で阿部一二三が王座を奪還。昨年世界一の武岡毅を倒し、周囲のマークが一層強まる中で五輪2連覇の力を改めて示した。90キロ級の村尾三四郎は盤石の内容で2連覇。世界的にもトップの地位を確立した。73キロ級は22歳の田中龍雅が制し、日本勢6大会ぶりの頂点で今後に期待を抱かせた。100キロ超級と81キロ級は早期敗退。層が厚い海外勢にはね返された。
女子では52キロ級の阿部詩が6度目の優勝を果たしたが、今までになく苦戦。相手の対策を上回る強さが求められる。63キロ級の嘉重春樺は得意の寝技に立ち技も進化。2年続けて王座を守った。48キロ級の古賀若菜と57キロ級の大森朱莉は攻撃的な内容で初優勝。70キロ級以上の3階級は頂点が遠く、今後に課題を残した。
偽装攻撃や場外に逃げる行為は指導を取られ、しっかりと組む日本勢には追い風となった。だが男女とも前年覇者が欠場した階級が複数あり、全日本柔道連盟の山田利彦強化委員長は「外国勢はここからもっと上げてくる」と警戒した。


