女子立位の本堂杏実(日体大)は急斜面を滑りきると安堵(あんど)の笑みを見せた。スーパー大回転を完走した選手の中では最下位の12位だったが安全第一を心がけ、一つ一つのターンをきっちりとこなして無難にゴールした。

 パラリンピックは初出場。最初の出番となった11日のスーパー大回転では途中棄権に終わり、涙に暮れた。「しっかりした気持ちを持って、最大限の滑りをしたい」と話していた気持ちを雪上で表現し、今大会初めて完走した。