女子座位銅メダルの村岡桃佳(21=早大)は「複雑な心境ですね」と言って苦笑いした。1種目目のスーパー大回転2位で迎えた2種目目の回転。「苦手なスラローム(回転)だけど、勝ちに行きたい」と臨んだが、順位を落として悔しい3位。それでも今大会で日本選手団団長を務める大日方邦子さん(45)が06年トリノ大会で記録した日本アルペン勢1大会最多のメダル3個に並び「思っていなかったし、びっくりしています」と笑顔もみせた。

 滑降、スーパー大回転など「スピード系」に比べ、回転などの「技術系」は苦手にしていた。「スラロームの早い選手もいるし、難しい攻防になる。(3位以下と)タイム差があっても危ないかと思っていた」と話す。それでも、確実な滑りで回転だけのタイムは2位。回転得意のフォルスター(ドイツ)には抜かれて優勝されたが、1種目トップだった銀メダルのシャフェルフーバー(ドイツ)には0秒14と肉薄し「スラロームの結果だけを見ればよかった」とも話した。

 14日は大回転。技術系の種目だけに苦手意識はあるが「可能性がある種目なので」と4個目のメダル獲得を目指す。