クラシカル立位予選で今大会初めてのレースに臨んだ岩本啓吾は、18位で準決勝に進めなかった。それでも「緊張はなかった。今の自分の滑りはできた」と納得の様子だった。

 脳性まひで生まれつき障害を負った。健常者のスキー大会に出ていた高校生の時、脚に力が入りきらない歩き方を見た荒井監督に誘われて障害者スキーの世界へ。2度目のパラリンピック出場で、今後の成長が期待される22歳の若手は「次はもっといい滑りをしたい」と決意を新たにした。