男子10キロ・クラシカル立位金メダリストの新田佳浩(37=日立ソリューションズ)、出来島桃子(43=新発田市役所)、阿部友里香(22=日立ソリューションズJSC)、川除大輝(17=日立ソリューションズJSC)の4選手で臨んだ日本は、4位入賞と健闘した。

 第1滑走の新田が1位ウクライナと17・5秒差の2位の快走。第2滑走の出来島がベラルーシに抜かれて3位に順位を下げたが、第3滑走の阿部が再び2位に順位を上げた。各国が強豪をそろえた最終第4滑走で、日本選手団最年少の川除は、カナダとドイツに抜かれて4位でゴール。表彰台は逃したものの、入賞を目指した種目でメダルにあと一歩まで迫った。

 新田は「できるだけいい位置で渡して、出来島選手に楽に滑ってほしかった。みんなが思いをつないでくれた」。個人種目では不本意な成績に終わった阿部は「今までのレースが全然だったので、チームに何とか貢献しようと思いました」と涙を流した。自身2つめの入賞となった出来島は「後ろにつめられないように走りました」。川除は「先輩たちがいい順位でつないでくれた。メダルは取れなかったけど、4位という順位はうれしかった」と満足げだった。