【驚愕6割】超★現実主義「プロに行かせたくない」裏を返せば「本物しか行かせない」

2022年、巨人から11年ぶりに新人王が誕生しました。守護神の大勢投手(23)がセ・リーグの最優秀新人賞を受賞。新人歴代最多タイの37セーブをマークした剛腕は、阪神大学リーグの関西国際大からプロ入りしました。同大学が輩出した5人目のプロ野球選手で、10年日本ハム榊原諒、12年ロッテ益田直也に続く3人目の新人王でした。関西国際大を率いる鈴木英之監督(55)は、PL学園(大阪)―駒大―神戸製鋼で選手生活を送り、指導者の道へ。黄金時代のPL学園のDNAが、令和の時代にも新人王を生み出しました。その軌跡を振り返ります。全5回の中型連載。(敬称略)

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「ポテンシャル比じゃない」大勢

2022年11月25日のNPBアワードで、令和4年の球界の顔が発表された。セ・リーグの最優秀新人賞に輝いたのは、巨人大勢。有効投票総数299票のうち209票を獲得し、2位の阪神湯浅に135票もの大差をつけた。圧勝だった。

関西国際大で4年間、大勢の成長を見守った鈴木にとってもうれしいニュースだった。

鈴木いろんな意味で想定の中での最高の結果が出たのは、本人の努力といろんな巡り合わせですね。いきなり抑えというのは、なかなか。彼の持って生まれた運というか、それをつかんだ彼が一番すごいんですけどね。

◆鈴木英之(すずき・ひでゆき)1967年(昭42)3月8日、大阪府生まれ。PL学園(大阪)では背番号15でベンチ入りした2年夏に全国制覇。正中堅手の3年春夏は甲子園準優勝。駒大では4度のリーグ優勝を経験し、4年秋には首位打者を獲得した。社会人野球の神戸製鋼に進み、監督も務めた。03年から関西国際大監督に就任し、同大学の経営学部経営学科准教授も務めている。

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古代の王国トロイを発見したシュリーマンにあこがれ、考古学者を目指して西洋史学科に入学するも、発掘現場の過酷な環境に耐えられないと自主判断し、早々と断念。
似ても似つかない仕事に就き、複数のプロ野球球団、アマ野球、宝塚歌劇団、映画などを担当。
トロイの 木馬発見! とまではいかなくても、いくつかの後世に残したい出来事に出会いました。それらを記事として書き残すことで、のちの人々が知ってくれたらありがたいな、と思う毎日です。