【増量中】ハム福島蓮「ショボい」…190センチなのに73キロ/ファーム通信〈3〉

日本ハムの育成2年目、福島蓮投手(20)が2軍戦で目覚ましいアピールを続けている。190センチという高身長から繰り出される直球の質が良く、フォークとのコンビネーションも抜群。イースタン・リーグでは5試合登板(3先発)で計16回を投げ16奪三振。1勝0敗、防御率1・13(5月1日現在)。新庄剛志監督(51)も春季キャンプ中から名前を挙げて期待する右腕に、支配下昇格への手応えを聞いた。

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◆福島蓮(ふくしま・れん)2003年(平15)4月25日生まれ、青森・八戸市出身。小4から青潮ファイターズで野球を始め、湊中時代は軟式野球部に所属。八戸西では1年春からベンチ入り。3年春のセンバツに21世紀枠で出場。初戦で具志川商(沖縄)に敗れる。22年育成ドラフト1位で日本ハムに入団。1年目の昨季は2軍戦で14試合に登板した。190センチ、70キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸260万円。

17回無失点「フォームつかんだ」

――入団2年目の今季は春季キャンプ中の実戦からイースタン・リーグでの登板を含めて計7試合、17回を投げて無失点投球を続けた。何か手応えを、つかんだ部分は?

福島真っすぐを、ある程度コントロールできるようになったのが、だいぶ大きいかなと思います。

――それは昨季はできなかった部分?

福島そうですね。そこがフォームの中で、感覚をつかんだっていう部分です。

――それを具体的に言葉で説明できますか?

福島うわ~言葉で(苦笑い)。足を上げてから、降ろす時のタイミング(コツをつかんだ部分)ですかね。

練習試合に登板し、無失点に抑え笑顔の福島(左)。表情から好調さが伝わる=2023年2月

練習試合に登板し、無失点に抑え笑顔の福島(左)。表情から好調さが伝わる=2023年2月

――手応えをつかむまでは、どういう感じだった?

福島間をつくれずに(右腕が体から)離れて(リリースポイントが)遅れて、抜けるのが多くて。今はちょっと間をつくれて、それがハマって投げられています。

――感覚的には、どれぐらいの間ができている?

福島わぁ~難しいですね。ちょっと分かんないです(苦笑い)。

――いつ、その感覚をつかんだ?

福島どうですかねぇ…去年のフェニックス(リーグ)あたりから、ちょっと良くなり始めて。でも、まだ完全じゃなかった。

――その感覚を維持して臨んでいる今季は、昨季と比べて対戦打者の反応も変わってきた?

福島そうですね。変化球とかも、いろいろちょっと決まりだしてきたので。真っすぐが良くなったからかなと思います。

――今、投げている変化球は?

福島カーブ、フォーク。スライダーも一応あるんすけど、フォークが最近は、いいところに決まってくれる。

――直球を含めると、主に4球種

福島まあ、主にですね。

――他の球種も投げられる?

福島いや、そんな投げられないです。練習中です。

――試合では

福島真っすぐ、カーブ、フォークが多いっすね。

――その3球種を軸に結果が出始めているのは、手応えがあるのでは?

福島まあ、そうですね。

――支配下選手登録への意識はしている?

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