巨人の「18」らしさ、菅野智之らしさ 「呼ばれることがあれば結果を」/連載〈3〉

巨人菅野智之投手(33)が6月4日、イースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)で実戦復帰2戦目のマウンドに立ちました。5回 1/3 を投げて、3安打1四球1失点。球数は79球。日本ハム浅間にソロを許したものの、約2カ月ぶりの復帰登板だった先月28日ヤクルト戦の38球から大幅に増やしました。右肘の張りから1軍復帰に近づき、登板後は手応え、課題の両面を語りました。

プロ野球

◆菅野智之(すがの・ともゆき)1989年(平元)10月11日、相模原市生まれ。母親が原監督の実妹。東海大相模では甲子園出場なし。東海大ではリーグ通算37勝4敗。大学4年時に日本ハムからドラフト1位指名も入団拒否。1年の浪人生活を経て、12年ドラフト1位で巨人入団。最多勝3度、最優秀防御率4度、最多奪三振2度。14年リーグMVP。17、18年沢村賞。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞4度。18年CSのヤクルト戦でノーヒットノーラン達成。昨季は自身8度目の開幕投手を務め、10勝7敗、防御率3・12。プロ通算238試合に登板し、117勝63敗、防御率2・46。186センチ、95キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5億円。

3月19日、東京ドーム

3月19日、東京ドーム

◆菅野の離脱3月18日の日本ハムとのオープン戦(東京ドーム)に先発したが、1回2安打1失点(自責0)、21球で緊急降板した。6回80球のプランは崩れ、試合後、原監督は「右肘の張り」と理由を説明。6年連続9度目の開幕投手の筆頭候補だったが、回避となった。開幕は2軍で迎え、4月4日にはジャイアンツ球場のブルペンで座った捕手に6割程度の力感で28球の投球練習。その後も調整を続け、5月10日には患部の状態について「肘に不安はない」と語った。

6回途中1失点「前回より良かったのかな」

――投球を振り返って

菅野当初、80球か6イニングということだったので、欲を言えば、6イニングを投げ切れればよかったかもしれないですが、前回よりも精度高く、ある程度思ったところに投げられてきている。

全体的に見ると、前回より良かったのかなという感じがします。正直、もうひとつなところもありますけど、試合で投げていく中で修正していくというのも、すごく大事な作業。実際、シーズン中もマウンドに上がってから、しっくりこないなと思う時もある。

2月21日、那覇

2月21日、那覇

新しいことに挑戦している以上、しっくりこないこともあると思う。でも、ある程度は思ったところに投げられている。前回よりは格段に、今回の方が良かったかなというのはあります。

――「正直、もうひとつなところ」というのはトータルか、特定の部分か

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