セカンド勢力図に異変あり 打たない時代に突入?/セイバーメトリクス2023<3>

二塁手が打たない時代に突入する? 打者の攻撃力を表すOPS(出塁率+長打率)を守備位置で見ると、二塁手のOPSが5年ぶりにリーグ平均を下回った。近年は山田(ヤクルト)浅村(楽天)を筆頭に打てる二塁手が台頭してきたが、ともに今季は万全ではなくなり、様相は変わりつつある。牧(DeNA)や、今季コンバートされた中野(阪神)の活躍で、二塁手の勢力図が変わってきている。

プロ野球

特にヤクルト

球団別に二塁手のOPSを見ると、DeNA、阪神、西武の3球団が昨季から数字を上げた一方で、9球団が数字をダウン。

特に数字が下がっているのがヤクルト。山田のOPSはかつては1・0を超える高い数字だったが、今季はこの10年で最も低い数字にダウン。加えて、2度の登録抹消があり、控え選手を起用する機会が増加。

チーム全体の数字は一気に6割台までに下がり、リーグ平均を下回ってしまった。

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