【無料】「投高打低」真実に迫る まずはいつ頃始まったのか/調査報道2024〈1〉

近年、日本プロ野球は急速な「投高打低」が続いている。昨季、両リーグで規定打席に届いた打者のうち、打率3割を超えた選手は3人しかおらず、日本人はソフトバンク近藤だけ。一方、防御率1点台で規定投球回に達した投手は6人もいる。西武時代の松坂大輔氏の最高防御率が2・13(06年)だったことを考えれば、どれだけ異常な現象が続いているか、分かってもらえるだろう。打者の長打率は下がり続け、投手の球速は上がり続けている。「投高打低」の原因はなんなのか? 今後も続くのか? さまざまな角度から分析し、「投高打低の真実」として、6回連載で検証してみよう。

プロ野球

1試合平均得点、19年から6年連続下降

「投高打低」の現象はいつ頃から始まったのか? 単純に年別に、プロ野球の1試合平均得点から調べてみた。前年より低くなり始めたのは19年からで、その後は昨季まで6年連続で下がり続けている。

◆1試合平均得点


18年4・32
19年4・26
20年4・11
21年3・76
22年3・57
23年3・48
24年3・29

6年連続で下降線をたどっている数字が、どれだけ〝異常〟なのか? 00年からの18年までは、1試合平均得点が3年連続で下がったことさえ1度もなかった。それが21年以降は3点台に落ち込み、その後も下降し続けている。「投高打低」が拍車をかけて進んでいる証拠だろう。

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プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。
投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。