【U18候補合宿 全38選手ニッカン‘Sリポート〈3〉】全国の逸材たち編
日刊スポーツでは、4月3~5日に関西圏で行われたU18(18歳以下)日本代表候補合宿のリポートをまとめました。参加した全38選手の動きを完全網羅した貴重なメモ書きです。プレーはもちろん、魅力的な素顔や、交流の様子まで。彼らのうち、9月のW杯(沖縄)には何人が選ばれるでしょうか。3回に分けて紹介します。最終回、第3回は「全国の逸材たち」編です。
【柏原誠、中島麗】
高校野球
◆U18(18歳以下)W杯正式名称は「ラグザス presents 第32回 WBSC U18 野球ワールドカップ」。12の国・地域が世界一を争う。7回制。ベンチ入り枠は20人。台湾で行われた23年の前回大会は大阪桐蔭・前田悠伍(ソフトバンク)らの活躍で初優勝。横浜・緒方漣がMVP。今回は9月5日から14日まで沖縄で開催。メインは沖縄セルラースタジアム那覇。日本は2年目の小倉全由監督(67=日大三元監督)が率いる。センバツ後の4月に行うU18候補合宿は19年にスタート。大船渡・佐々木朗希(ドジャース)が紅白戦で163キロを計測した。
紅白戦先発2回0封「トップレベル体感、いろいろ感じられた」
窪田洋祐(投手・札幌日大)
紅白戦で先陣を切って登板。「先発」に緊張しながらも2回無失点。初回は遊ゴロ併殺、次のイニングでは吉崎の盗塁阻止に救われ結果的に2回6打者で抑えた。野手としても代表クラスの実力者だが、投手で評価されての選出。本人もそれを知らず、小倉監督から「ごめんな」と謝られた。同監督は「打撃も素晴らしいけど映像を見て投球がすごくよかった。球は速いし、ブルペンでもスライダーがよかった。でもチームでは3番手らしい。そんないい投手がいて、なんで甲子園に来ないんだよ!と言いましたよ」と大きな期待を寄せた。好選手が目白押しの北海道からただ1人の選出だが「あまりその実感はなくて…」。初日からブルペン入りした4投手のうちの1人。大阪桐蔭コンビの森、中野と並んで投げた。「やっぱりすごい。トップレベルを体感して、いろいろ感じられたことが本当に大きい」。最終日にようやくバットを握ると、力強いスイングで快打連発した。札幌日大のチーム目標は日本一。「この経験をつなげたいです」と鼻息を荒くした。
紅白戦リズムいい投球で6者完全
坂本慎太郎(投手・関東第一)
小柄な左腕だが、中学時代にU15日本代表入り。抜群のセンスで名門でも入学直後から活躍している。昨夏の甲子園は3番を打つ主力外野手として準優勝した。合宿ではさまざまな再会シーンがあった。まずは昨夏甲子園決勝を戦った京都国際・西村。実は西村の前に最後の打者になったのが坂本だった。決勝でタイブレークの2死満塁、一打逆転サヨナラという場面で空振り三振を喫した。大阪桐蔭・中野は小学校から知り合い。智弁和歌山・渡辺らU15メンバーもずらり。坂本は常に輪の中心にいた。野球エリートの人脈おそるべし。紅白戦はリズムのいい投球で6打者を相手にパーフェクト。低めの制球が絶品で、左対左の東洋大姫路・見村からは鋭いカーブを振らせて三振を奪った。足が速く、打撃・守備の動きも◎。使い勝手の良さに性格も「代表向き」と、関係者から声が漏れたのも納得だった。
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