【ドラフトNO・1は阪神】日大・谷端将伍内野手の2位指名に見る令和のしたたか戦略

ゴールデングラブ賞10度の元ヤクルト宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、ベテラン小島信行記者との掛け合いで展開する連載「宮本慎也 もっと野球を語ろう」。10月23日に行われたドラフト会議を2回にわたって振り返ります。

前編は、阪神とヤクルトの指名を中心に語ります。阪神は1位で創価大・立石正広内野手(22=高川学園)を3球団競合の末に引き当て、2位では日大・谷端将伍内野手(21=星稜)を指名しました。

プロ野球

■今回の主なトークテーマ

  • 宮本さんが考える、狙い通りのドラフトNO・1は阪神
  • 感心した谷端の2位指名。1位立石と同タイプをとるメリット
  • ヤクルトのドラフト戦略が引っかかる2つの理由とは…

◆宮本慎也(みやもと・しんや)1970年(昭45)11月5日、大阪府吹田市生まれ。PL学園では2年夏に甲子園優勝。同大―プリンスホテルを経て、94年ドラフト2位でヤクルト入団。ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞10度。通算2162試合、2133安打、62本塁打、578打点、打率2割8分2厘。引退後は18、19年にヤクルト1軍ヘッドコーチ。04年アテネ五輪、06年WBC、08年北京五輪代表。現役時代は176センチ、82キロ。右投げ右打ち。


◆小島信行(おじま・のぶゆき)プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。

■「当たり前なんだけど、やっぱり抽選で引き当てると、よく見えちゃう」

小島今回はドラフトの結果について宮本さんの感想をお聞かせ下さい。

宮本ドラフトの結果っていうのは、何年か先を見ないと分からないよ。各球団によって、どんな選手が必要かのニーズも違う。

ドラフト前ならどんな選手かって自分なりの感想は言えるけど、球団の体質によって予想以上に伸びる選手もいれば、そうでない選手もいる。難しいね。

小島それを見てほしいんです。各球団のドラフト戦力が選手とマッチしそうかを話してください。

宮本そういうのなら話しやすいかな。まず、狙い通りにいったNO・1は阪神だと思う。これは当たり前なんだけど、やっぱり抽選で引き当てると、よく見えちゃう。

いつになるかは分からないけど、佐藤輝とか森下とかメジャーに行っちゃいそうだし、大山にしてもそれなりに年齢はいっている。なかなか打線の軸になるような長距離砲って出てこない。そういうのを見越して立石なんだろうね。

小島でも阪神は抽選を外すと2位の指名順位は最後から2番目になります。現状で戦力は整っているから、手堅く一本釣りを狙ってもよかったと思うんですが?

誰もが思う素朴な疑問から入って、終わってみれば「そこかぁ」。宮本さんの野球観に引き込まれていきます。有料会員登録でプロの目付けをお楽しみください。

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プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。
投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。