【鈴木優のYu's Eye】秘話紹介 ドジャース山本由伸は「道具でも投げている」

元オリックス、巨人の鈴木優氏(29)が、日刊スポーツ特任記者として、「Yu's Eye」で現地から日本人メジャーリーガーの秘話などをリポートします。

今回は、オリックスで5年間チームメートだったドジャース山本由伸投手(27)の「道具へのこだわり」にスポットを当てます。

「由伸」「優さん」と呼び合いながら、オリックスの選手寮・青濤(せいとう)館で3年間、生活をともにした2人だからこそ聞けた深~い話をお届けします。

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★山本由伸のこだわり

  • グラブは投球フォームそのものに関わるパーツ
  • スパイクの刃を削った理由とは
  • 道具でも投げている―由伸のすごさの本質

◆鈴木優(すずき・ゆう)1997年(平9)2月5日生まれ、東京都出身。都立の雪谷出身で、3年夏は東東京大会8強。14年ドラフト9位でオリックス入団。15年9月30日西武戦で1軍デビュー。20年は13試合に登板し、同年7月1日の西武戦で初勝利。21年に巨人と育成契約も、オフに現役引退。プロ通算27試合に登板し、1勝3敗1セーブ。23年に米国ロサンゼルスに留学。24年からドジャースの番記者として活動。26年から日刊スポーツ特任記者。

ドジャースタジアムで山本由伸と会話する鈴木優記者(左)

ドジャースタジアムで山本由伸と会話する鈴木優記者(左)

◆山本由伸(やまもと・よしのぶ)1998年(平10)8月17日、岡山県備前市生まれ。都城高から16年ドラフト4位でオリックス入団。背番号は当初43で、19年から18に変更。17年8月20日ロッテ戦で1軍初登板。19年最優秀防御率を獲得。21年から3年連続で投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)と沢村賞を達成。同年と22年、23年にパ・リーグMVP。22年6月18日西武戦と23年9月9日ロッテ戦でノーヒットノーランを達成。2年連続ノーヒットノーランはNPB史上初。NPBでの通算成績は172登板、70勝29敗、防御率1・82。23年オフにポスティングシステムでドジャースに移籍。24年にドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献し、25年のワールドシリーズでは3勝を挙げてMVPを獲得、2年連続世界一に貢献した。19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCでいずれも日本代表として優勝。26年もWBC出場。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。

「投手は腕だけで投げていない」

由伸を見ていると、「投手は腕だけで投げているわけではない」とあらためて感じる。ボールの質、出力、制球、もちろん、それらは体の強さや技術に支えられている。だが、由伸の場合はそこにもう1つ、はっきりと見えてくるものがある。「道具へのこだわり」だ。

今年のWBCでは赤と黒の新しい配色のグラブを使い、その後は青と黒の昨シーズン使っていたものに戻したことも話題になった。

WBC準々決勝のベネズエラ戦で力投する山本

WBC準々決勝のベネズエラ戦で力投する山本

「グラブもすごく投げるのに重要。前のはすごくしっくりくるなと感じていたので、ちょっと1回試してみようかなと思った。すごく順調には来てましたけど、もう少しだなというところがあった」と話した。

色の違いは目に入りやすいが、本当に注目したいのはそこではない。

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