「はるりょう」矢島榛乃「スケートでしか返せないもの」岡山移住決断しバイト掛け持ち

アイスダンスで6月にカップルを結成した「はるりょう」こと矢島榛乃(27=西武東伏見FSC)北村凌大(22=岡山SC)組が、9月の東京夏季大会フリーダンス(FD)でデビューを飾りました。ダンス歴11年目で結成と同時に東京から岡山に移住した矢島。紆余(うよ)曲折もありながら突き進んできた競技生活の背景には「スケートでしか返せないもの」がありました。(敬称略)

フィギュア




シニアアイスダンスFD 息の合った演技を見せる矢島榛乃(右)と北村凌大(26年9月12日)

シニアアイスダンスFD 息の合った演技を見せる矢島榛乃(右)と北村凌大(26年9月12日)


5歳差カップルの初戦「2人でガタガタしていた」


カップル結成から3カ月弱で浴びた歓声は格別だ。

今季、シングルから転向したばかりの北村と挑んだデビュー戦。矢島が体を預け、披露した初リフトでは大崩れすることなく、演技をしていた。

FDのみで争った初のスコアは75・26点。今回は出場2組で山下珂歩、永田裕人組が棄権したため、そのまま優勝が決まった。

矢島は「組んでからそこまで時間ない中での試合だったんですけど、練習通りではなかったけど、今できることはできたかな」。テンポがやや速かったことや緻密なリフトの精度を悔やんでいた。しかし、最初の演技をやり切り、安堵(あんど)の表情も見えた。

スタンドには2人の愛称「はるりょう」のプラカードを持ったファンの姿もあった。

本文残り89% (3193文字/3579文字)

スポーツ

泉光太郎Kotaro Izumi

Kanagawa

神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。