【安青錦 新三役会見全文】楽しみは「協会あいさつ」 課題は「考えすぎている部分」

大相撲秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)の新番付が9月1日、発表され、新三役の小結に昇進した安青錦(あおにしき、21=安治川)が、都内の部屋で会見しました。

ウクライナ出身で2023年9月秋場所の前相撲で初土俵を踏んでから、所要12場所での新三役昇進は、1958年(昭33)の年6場所制以降では最速でした。

師匠の安治川親方(元関脇安美錦)も同席した新三役会見の全一問一答を紹介します。

大相撲




「満足するところじゃない」

東京・江東区にある安治川部屋(撮影・江口和貴)

東京・江東区にある安治川部屋(撮影・江口和貴)

史上最速の新三役となり会見に臨む安青錦(撮影・江口和貴)

史上最速の新三役となり会見に臨む安青錦(撮影・江口和貴)

―実感は

安青錦三役、昇進。まあ、やっぱり、番付見て、まあ、名前はちょっと大きくなったんでうれしかったです。

―上がるのは大体分かっていた

安青錦いや、まあ、特にあまり考えてなかったんで、まあ上がれたらうれしいなって感覚で。

―平幕とは違う地位。三役はどんな地位か

安青錦まあ、三役よりもっと上の番付もあるんで。まあ、とりあえず上がれてうれしいですけど、満足するところじゃないなと感じます。

―新入幕からここまでの3場所は、どんな成長があったか

安青錦体も大きくなりましたし、もっと落ち着いて相撲を取れるようになった感じがします。

―体は今、何キロぐらい?

安青錦140、142ぐらいです。

―意識してやはり体を大きくしようと

安青錦そうですね。

―先場所の経験は

安青錦すごくいい経験をさせてもらいましたし、まあ、次につながる経験だったと思います。また、悔しい思いを胸に戦っていきたいです。

―優勝を意識した部分はあったか

安青錦もちろんありました。

―どのあたりから

安青錦もう多分、13日目、12日目ぐらいから意識し始めてました。

―何かそれまでと違う感覚になった

安青錦それは違いますよね。何がって言われたら分からないですけど、まあ間違いないです。

番付表を見つめる安青錦(撮影・江口和貴)

番付表を見つめる安青錦(撮影・江口和貴)

―相撲の内容は

安青錦まあまあ良くなかったですけど、前半の方が良かったと思います。

―やっぱり、意識した部分が

安青錦まあ分からないです。

―三役昇進は、初土俵からこれまで最も速いことは知っていたか

安青錦今日の朝のニュースで知った。

―誰の記録を抜いたかは

安青錦小錦さんと朝青龍さん、琴欧洲さん。

―これについては

安青錦記録をつくったのはうれしいです。

番付表の自身のしこ名を指さす安青錦(左)。右は安治川親方(撮影・江口和貴)

番付表の自身のしこ名を指さす安青錦(左)。右は安治川親方(撮影・江口和貴)

―何がこのスピード昇進の原動力に

安青錦自分は親方に言われたことをやってきたので、それがとても大事だと思います。

―相撲内容で変わってきたものは

安青錦それは自分よりは皆さんしか分かりません。

―ご自身で感じる部分は

安青錦特にそこまでは自分では分からないですけど、ちょっとリラックスして相撲をやれるようになった感じがします。

番付表を指さす安青錦(左)と安治川親方(撮影・江口和貴)

番付表を指さす安青錦(左)と安治川親方(撮影・江口和貴)

―師匠、おめでとうございます。部屋を興されて新三役を初めて誕生させた。今、どんな思いか。


安治川親方(師匠)いや、すごくうれしいです。やはり、番付を上げてくれる力士を育てて、その中で三役っていう小結。こんなに早く上がるとは思っていなかったですし、今は上がったことの実感もまた出てきて、うれしいのもあります。ここからまた、もう1度どんどん上がっていこうと。どんなふうにやっていくかということを非常に今考えています。

―あっという間にここまで来た感覚だが、師匠の中でどんな感じか

師匠長かったって言ったらあれですけど、毎場所、毎場所しっかり成長しているというところは稽古場でも場所でも見て取れるので、これからもっと上を目指すのに何が必要だということを、またこれから考えながら、今持っているものをどんどん生かして、さらにひと回り、ふた回り大きくなっていくように指導していきたいと思います。

―一番成長した部分は

師匠自分の今やっている相撲をしっかり取れば勝ちにつながっていくというところの方を意識、それを持っていけるようになってきたので、そこが今動いているところです。

―今後さらに上を目指すために備えるべきことは

師匠それはまだたくさんありますけど、ここで言っちゃったら全国放送されちゃうでしょう。

―1つぐらい

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スポーツ

泉光太郎Koutaro Izumi

Kanagawa

神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。