【無料会員記事 天心新聞番外編】その後こだわり詰まった「天心祭」に記者が潜入
潜入取材? 関係ないっしょ 祭りっしょ!!
那須川天心がプロデュースした「天心祭」に、日刊スポーツの新人記者が潜入取材しました。カメラのファインダーをのぞいた先に写っていたのは、真夏の酷暑でもスタッフや参加者と一緒に汗を流し、笑顔を絶やさない無敗の現役ボクサーの姿でした。(撮影もすべて筆者)
ボクシング
縁日コーナーずらり! 日本の夏祭りそのもの
「みんなで楽しむ」―。 混沌(こんとん)とした時代に今風のフェスではなく、『祭』にこだわった男が届けたいメッセージとは何か。
報道陣公開となった初日、格闘技取材未経験の記者が「お祭り男」となったボクサーの1日を追った。
8月23日午前10時45分ごろ、天気はやや曇りだった。会場に足を踏み入れると、那須川が理想に描いた景色が広がっていた。
公園広場の中央には盆踊りで使われるやぐらが設置され、奥のステージには「天心祭」と書かれた真っ赤な巨大ちょうちんがあった。
周囲は祭りの定番メニューの串焼きや焼きそばなどの食べ物。さらにヨーヨー釣りや射的などの縁日コーナーがずらりと並んでいた。
まさに本格的な日本の夏祭りそのものだった。 2日間で約2万人が訪れた天心祭。初日は開場前から約600人の大行列ができていたという。
11時、続々と人々が入場すると、オリジナルのグッズストアやフード、ドリンク、縁日の専用チケット売り場には長蛇の列ができた。
「負のオーラをなくしていきたい」
ボクシングで言えば「試合の入り方」、イベントで言えば「つかみ」だろう。いずれにしても最初が肝心だと思ったのか、那須川はコンセプトカラーの黄緑色のはちまきとはっぴ姿でやぐらの上に立つと、マイクを片手に出店した屋台を1つずつ紹介する。さらに集まった人たちには「熱中症には気をつけてください」と声をかける。
太陽もこの男を見たくなったのか、真夏の日差しが広場を照らすと、会場のムードとともに気温もぐんぐんと上昇し始めた。
開催前の本紙コラム「天心新聞」では「僕はフル回転ですよ。ちゃんとやらないと意味ない。普通に屋台も立つし、ステージもやって、ボディーガード、セキュリティーから全部やりますよ」と語っていた。
オープニングセレモニーで鏡開きを終えると、その言葉通り、オリジナルフードの屋台に立って、調理や接客を始めた。
熱い鉄板の前に立って額に汗をにじませながら、オリジナルメニューの焼きそばを作る。注文を受ければ、居酒屋店員のような大きな声でオーダーを読み上げる。子どもに品物を渡す時には体勢を低くして目線を合わせ、笑顔でハイタッチにも応じる。
「『人間みんな仲良く』ってのがテーマ。今はSNSがすごくて人と人が言い合ったり、負のニュースが多い。やっぱり、外に出て体を動かすというのは大事。体を動かせば(嫌に)考えていることも忘れるし、負のオーラをなくしていきたい」
「少し怖い」イメージ…急におじけづく記者
リングでは常に相手をにらみ、真剣な表情を見せる。しかし、この日の那須川は目の前の人たちとの談笑に花を咲かせていた。
オリジナルフードは、焼きそば、かき氷、ドリンク2種類。縁日はスーパーボールすくい、ボール投げ、輪投げが用意された。那須川が立てば、屋台の客足は途絶えることはなかった。
話はそれるが、記者はボクシングをはじめ、格闘技取材をしたことがない。そもそも、「少し怖い」イメージも持っていた。オープニング直後の那須川の取材も質問をしたかったが、急におじけづいてしまった。
でも、屋台に立ち、笑顔を振りまくボクサーの姿に自然と話しかけたくなった。仕事とは分かっていながら、記者も専用チケットを購入し、祭りを少し楽しむことにした。
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神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。
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