【小菊昭雄のC大阪を追う〈3〉】キラ星激突11年前のダービー 後悔が人生を変えた
情熱の源は大阪ダービーにあり-。セレッソ大阪は5月3日、公式戦通算60度目となるG大阪戦を劇的に制した。監督の小菊昭雄(47)は、大胆で緻密な采配で選手を勝利へと導いた。11年前に経験した大阪ダービーが、小菊の人生を大きく変えた舞台でもあった。(敬称略)
サッカー
〈プロ選手経験のないJ1指揮官の挑戦〉
5月3日、60度目のダービーで劇的勝利
この指揮官、大阪の誇りを懸けた戦(いくさ)にめっぽう強い。矢を放たれ続け、城は決壊寸前。1-1のスコアから、もう、負けを覚悟しても不思議ではない最終盤だった。
相手クロスを自陣でクリアした山中亮輔が起点となり、逆襲を開始。上門知樹、香川真司、北野颯太、再び山中がパスをつなぐ。並走していた加藤陸次樹(むつき)が、最後に頭でゴール左へ。
5月3日に行われた大阪ダービーは、G大阪の敵地に乗り込んだC大阪が後半45分、加藤の決勝点で2-1と劇的勝利を収めた。
「ほんまに感動した。しんどい試合やったよね。でも、全員がよう頑張った、歴史的勝利やな。サポーターはこの試合を20年後、30年後も必ず思い出すよ」
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大阪府池田市生まれ。1991年入社。
93年Jリーグ発足時からサッカー担当で、当時担当していた出世頭は日本代表監督になった広島MF森保一。アジアの大砲こと広島FW高木琢也の当時生まれた長男(利弥)を記者は抱っこしたが、その赤ちゃんがJ3愛媛のDFで今秋30歳に。
96年アトランタ五輪、98年W杯フランス大会などの取材を経て約13年のデスクワークに。19年から再びサッカーの現場へ。
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