【バレー男子の言葉】石川祐希「少し勝てる雰囲気がちょっと出すぎていたのかな」
バレーボール男子日本代表が、五輪初戦のドイツ戦でフルセットの末惜敗しました。今年のVNLでも苦しめられた相手。日本は初戦に照準を合わせ、午前9時開始というタフなスケジュールへの対策も続けてきましたが、17―25、25―23、25―20、28―30、12―15で黒星発進となりました。
複数のペン記者とカメラマンを現地に派遣している日刊スポーツ・プレミアムでは、チーム最多22得点を挙げた石川祐希に加え、高橋藍や西田有志ら男子日本代表の【言葉】を紹介。1972年ミュンヘン大会以来52年ぶりのメダル獲得へ燃える各選手のコメントをお届けします。
日刊スポーツ・プレミアムでは、バレーボール男子日本代表の全試合を取材し、選手の言葉を伝えます。
バレーボール
<パリオリンピック(五輪):バレーボール・日本2-3ドイツ>◇27日◇男子1次リーグC組◇パリ南アリーナ
高橋藍
―1セット目、難しい状況だったが、試合の入りは
高橋 入りのところで自分自身、1セット目でサーブで少し崩されてしまって、そこからスパイクが、向こうのディフェンスのところに上げられて。調子がなかなか1セット目は上げられず。チームに、ちょっとリズムを作れないところに影響をもたらしたのかなっていうのがあったので。もちろん、やっぱり独特な雰囲気というか、相手ももう死に物狂いで戦ってきているってところを、気持ちをぶつけられましたし。1セット目、入りは悪かったんですけど、2セット目、3セット目って、切り替えられた部分では、次につながるいいポイントだったのかなと思いますね。
―入りが良くなかったのは自身の中で何かあったのか
高橋 硬さはもちろん、力が入ってしまったのはあったかもしれないですけど、相手のグロゼル選手のサーブが非常に良かった部分もありますし。やっぱり1セット目の出だしのところで、勢いをどっちが持てるかっていうところの戦いなので。その流れに乗れなかったっていうのが、1セット目のあのリズムになったのかなと思いますね。
―2セット目以降での切り替えっていうのはどういうふうに
高橋 本当に1セット1セットですし、まずはもう試合を勝つことしか考えてないので、やっぱり1セット目。ああいう状況になって。ああなるシチュエーション、ああいうシチュエーションを減らしていかないといけないんですけど。でも、ああなってしまったからには、次の2セット目を取り返すしかないので。そこにもうフォーカスして切り替えていましたね。
―会場の雰囲気とかどういうふうに感じましたか
高橋 非常にオリンピックらしいというか、お客さんの盛り上がりもすごいですし。非常に1点取る難しさというか、なかなか簡単に1点が取れないっていう難しさがあったので、それはオリンピックの独特の雰囲気なのかなと思いますね。
―第1セットであまりいい入りができなかった中で、第2セット以降はどういう風な気持ちで入りましたか
高橋 1セット目、自分自身がリズムを作れなかったっていう悔しさがあったので、ベンチにいるときに2セット目どう入っていくか、テンションをどうやって上げていくかのところでした。自分のフィーリングが悪いわけじゃなかった。いいスパイクを打っても相手が拾ってくる。それは想定していた部分であったので。でも、その中でもしっかりと得点につなげていく、自分らしいプレーを出していくところに切り替えてやっていましたね。
―相手のスパイクの勢いが想像以上だった
高橋 いや、想像以上でなくても、ドイツも非常にいいスパイカーがそろってますし。オポジットのグロゼル選手であったり、サイドの選手。ディフェンスもいいですし、自分たちはんしんどい試合になるところは想定したんですけど、もう少しブロックで相手を苦しめたり、サーブでもう少し崩せたら、というところがあったので。ドイツもいいサーブ打ってきて、自分たちが崩れて、相手のブロックが決まってしまうっていうところがあったので、それが自分たちがまずやるべき点だったのかなというか。ドイツがやることじゃなくて、自分たちがそれをドイツ側にできたら有利な立場になるので。ドイツのブロックであったり、サーブのところに今日は非常に苦しめられたかな。
―2セット目、3セット目でどんどん巻き返していっても、届かなかったのは
高橋 いちばんキーになったのは4セット目かなって思いますね。4セット目の終盤で、あそこを取るか取らないかがこの勝敗を決めたと思いますし、4セット目、相手がミスした時にこっちもミスを出している。ネットタッチをやって、自分自身もアンテナタッチをやってしまったんですけど。ああいうところで少し力が入って、点数を取りに急いでいる場面があったので。あそこで、もう1段階気持ちを上げるのは大事なことなんですけど、でも、また冷静になれるというところもこのオリンピックを戦っていく中で重要なことなのかなっていうのは、今日感じましたね。
―ドイツのチャレンジが2回連続成功して、そこの勝負どころでちょっとつらい部分もあったと思うんですけど、あのあたりの受け止めはどうだった
高橋 自分たちがネットタッチをしてしまったり、アンテナを触ってしまったところで、なかなか、なんですかね。普段だったら、チャレンジがなければ取れている点ではあったんですけど、でもそれは自分たちがこうミスを出してしまっている点ではあるので。もちろんああいう状況で、ブレイクを取れた喜びから、取れてないっていう落ち方が非常に苦しい部分はありますけど。でもそれはもう気にしてもしょうがないので。次の1歩をまた切っていくところに気持ちを切り替えてました。
―まだこのタイミングですけど、次への学びみたいなものは、何か思い浮かぶものってあります。
高橋 普段やるべきことというか、ブロックフォローであったり、フリーボールの処理であったり、そういう部分が少し雑になってしまった部分があったので。ブロックフォロー、リバウンドしたボールをしっかりとまた攻撃につなげていくところもそうですし。いつもやっているところをおろそかになっていた。まずそういう基礎的なところを見直さないといけないなってところはあります。そういう部分から日本のクオリティーの高いバレーボールが出せると思うので。1本1本そういうところを、次はさらに意識を高くしてやっていかないといけないなと思います。
―試合が終わった後にはそういう話をされた
高橋 もちろんもう負けたことは負けたので、それに対して考えてもしょうがないですし。自分たちはOQTでもこのような状況にはなっているので。ここからでも力を出して勝っていくしかない。そこに切り替えているので。今日負けてしまったことをこうグズグズ考えるんじゃなくて、しっかり次の試合に気持ちを切り替えていこうっていう話をしました。
―石川選手、高橋選手で西田選手はマークはきつかったと思うんですけど、次の試合ももちろんそういう状況が見込まれて、その中で自分の中で修正したい点とかは
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