子育てと仕事の両立―現役トップアスリートが抱く夢 女子サッカー選手・瀬野有希
サッカー女子の国内最高峰WEリーグで史上3人目となった「ママさん選手」に単独インタビューしました。第1子出産後、わずか約5カ月でのスピード復帰を果たした、ちふれASエルフェン埼玉のMF瀬野有希(28)。妊娠時の葛藤も明かしましたが、家族のサポートや日本で進む女性アスリート支援を受けながら子育てと競技の両立に励んでいます。リーグの環境整備や母としての次なる夢も語りました。
サッカー
◆瀬野有希(せの・ゆうき)1996年(平8)12月30日生まれ、埼玉県出身。林サッカークラブ―ラガッツアFC―修徳高―日体大―日体大FIELDS横浜―スフィーダ世田谷FCから、ちふれASエルフェン埼玉。ポジションはMF。背番号6。168センチ、64キロ。
産後5カ月でスピード復帰
9月2日。まだ真夏の暑さが残る、埼玉県飯能市の「ちふれ飯能グラウンド」に瀬野はいた。日陰のないカンカン照りの人工芝グラウンド。女子サッカーではひときわ目立つ身長168センチの体格を生かし、懸命にボールを追いかければ、優しいワンタッチからドリブルとパスで、復帰したばかりの選手とは思えないほどの動きを見せていた。
2022年2月に一般男性と結婚した瀬野は、今年3月下旬に第1子の男児を出産後、8月23日の第3節・アウェーINAC神戸レオネッサ戦の後半途中に試合復帰。2024年5月25日のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦以来、約1年3カ月ぶりの歓声を浴びた。
ハードな日々も「夜泣きない」のが幸い
3日間の神戸遠征は母親となって以降、最も長く家を空けた。それでも、試合前日の8月22日の金曜日は夫が有給取得で代わって育児をしてくれたという。この日の練習公開も瀬野の両親が世話をしてくれていた。家族一丸でつかんだ復帰戦のピッチを、瀬野もかみしめていた。
「家族の協力がなければ、こんなに早いタイミングでの復帰もできてなかったと思うし、チームに合流するまでのリハビリ期間も、家族に見てもらっていた。そのおかげで集中してサッカーに取り組めたので、めちゃくちゃありがたい」
とはいえ、「ママさん選手」となった瀬野の1日はハードだ。
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神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。
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