日本代表(FIFAランキング17位)がニュージーランド代表(同86位)を破り、キリン杯の優勝を15年ぶりに果たした。12度目。森保一監督(58)にとっては、ワールドカップ(W杯)北中米大会の後、初タイトルとなった。

MF久保建英(25=レアル・ソシエダード)と電撃結婚した福原遥(28)も20番のユニホーム姿で駆けつけて現地応援した中、エースFW上田綺世(28=リール)が先制弾。この4連戦で4得点を挙げる活躍で先手を取った。

4カ国がトーナメント方式で争う大会の決勝。森保監督にとっては、就任した2018年7月26日から8年3カ月目の国内ラスト采配となった。万感の一戦、先発に送り込んだのは次の11人だった。

【GK】鈴木彩艶(24=アストンビラ)

【DF】伊藤洋輝(27=バイエルン・ミュンヘン)瀬古歩夢(26=ルアーブル)鈴木淳之介(23=コペンハーゲン)

【MF】鎌田大地(30=クリスタルパレス)前田大然(28=イプスウィッチ)堂安律(28=アイントラハト・フランクフルト)中野就斗(26=サンフレッチェ広島)佐野海舟(25=マインツ)久保

【FW】上田

2024年6月から、守備陣は3バックを採用してきた中、同年3月以来、約2年半ぶりの4バックでスタート。左から鈴木淳、伊藤、瀬古、中野が並んだ。

0-0の前半28分には先制した。エース上田が、国際Aマッチの通算得点数を22点とし、日本歴代13位の中山雅史を超えた。幸せ絶頂の久保が右サイドで起点になり、中野のクロスが相手DFに当たって落ちたところに、上田が合わせた。力強い左足ボレーでゴール上段に突き刺した。

その4分後、ミスから4バックの間を突かれて同点に追いつかれる。オセアニア最強のニュージーランドは、イングランド・プレミアリーグのノッティンガム・フォレストで活躍する大エース、クリス・ウッド主将(34)を中心に対抗。そのウッドが持ち上がって同点弾をお膳立てした。そのまま前半は1-1で終了した。

後半、勝ち越した。途中出場のMF中村敬斗(26=リヨン)が左サイドを切り裂き、ゴール寸前まで持ち込んで折り返す。走り込んだ堂安が、確実に右足で無人のゴールに押し込んだ。

このまま試合終了。森保監督が、国内最後の采配で、初のタイトルをつかんだ。

森保監督「サポーターの皆さん、今日も現地での応援ありがとうございます! テレビの前で見てくださったサポーターの皆さんもありがとうございました! ニュージーランドもW杯に出たいいチーム。難しい戦いになりましたけど、今日は4バックをトライする、そして、また我々が相手よりチャレンジするということで、選手たちが粘り強く前半から戦ってくれました。未来の世界一に向けて、これからも成長をするためにチャレンジしていきたい。11月のブラジル、パラグアイ、そして今日の戦いで、アジア杯に向けて引いた相手にどうしなければいけないか、いいシミュレーションになったと思いますので、この経験をまた成長にしていきたいと思います」

9月24日のウルグアイ戦(宮城)3-1、同28日のベネズエラ戦(広島)2-1、キリン杯の1日エクアドル戦0-0(PK5-4)に続き、最後も勝利で締めくくった。11月はシンガポールに遠征、年明け1月からは、森保監督にとって有終の指揮となるアジア杯サウジアラビア大会が始まる。

優勝杯を掲げた堂安「敬斗から非常にいいボールがきて、流し込むだけでしたし、敬斗に感謝したい。ゴール取れず、ふがいない試合が多かった。報われてホッとした。アジア杯の優勝に向けて準備しているし、今回の4連勝を自信にアジア杯を勝ちにいきたい」

◆日本のキリン杯優勝 3カ国総当たりだった11年の第31回大会以来15年ぶり12度目。11年は全3試合が0-0の引き分けで、ペルー、チェコとタイトルを分け合った。単独優勝はチリとベルギーにともに4-0で勝った09年の第30回大会以来4大会ぶり。

【得点経過】

前半28分 1-0 上田

前半32分 1-1 オールド

後半26分 2-1 堂安

【結果詳細】日本2-1ニュージーランド>>