本紙評論家のセルジオ越後氏(81)が11月5日に東京・EXシアター六本木でトークイベント「絶対に負けられない大討論会」を実施する。長年テレビ朝日系のサッカー中継でタッグを組んだ松木安太郎氏(68)、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(71)らとともに激論を交わす。このほど、セルジオ氏が取材に応じ、日本代表デビューを果たしたMF松木玖生(23=サウサンプトン)を絶賛した。
青森山田高校時代から脚光を浴びたスターは、9月24日のウルグアイ戦で代表初出場を飾ると、いきなり初得点を奪った。セルジオ氏は「出てすぐ得点するというのは大したもんだ。結構、彼もやっぱり苦労した。高校選手権でもスターだったし、日本で将来性がある選手としてFC東京で頑張った。でもヨーロッパ行ったら、ニュースが消えたんですよ。それでももう1回ヨーロッパのチャンピオンシップでチャンスもらって、まだヨーロッパですごい人気というわけではないけど、いきなり点を取ったというのは根性があるし、面白い」とほめたたえた。
ただ「もっと見たかった」とも注文。松木はウルグアイ戦後、なかなか出番がめぐってこなかった。4連戦の4試合目、ニュージーランド戦の後半42分から途中出場した。「結果を出しても出る時間もらえなかったら、どうすればいいんだ。育つチャンスだったのに」と残念がった。
セルジオ氏が苦言を呈したのは、日本サッカー協会(JFA)の姿勢だ。「前代未聞の監督人事が問題ですよ。半年で森保監督が終わりで、その先が大岩監督? こんな人事は世界中で聞いたことない。4年後があれば森保監督だって今回からもっと思い切って若手を使ったはず。でも来年のアジア杯(サウジアラビア大会)を勝つためには、W杯メンバーで行く。それは当たり前だよね。結果を求められているんだから。若手はみんなその犠牲になったね」
この4連戦にただよった凱旋(がいせん)ムードにも警鐘を鳴らした。「『感動をありがとう』ではダメ。一般企業の株主総会で通用しないよ。W杯ベスト32でしょ? 前回より成績が下がったんだから。前回日本が勝ったスペインは優勝したよ? この4年間でこの差がついたことをもっと協会は反省しないといけないよ。(宮本恒靖)会長が芸能人とリフティングしている場合じゃない」とピシャリ。日本の強化を願うからこそ、発言が厳しくなる。
メディアの責任にも言及。「もっと批判しないと本当に強い国にはなれない。プロなんだから。強くて人気なら潤うんだから、負けたときはちゃんと痛いことを書かないと。そうやって強くなっていくんだ」と止まらなかった。

