闘莉王アテネの雪辱ジラルディーノ封じだ
- 軽めの練習で切り上げたDF闘莉王(撮影・中村誠慈)
浦和の闘将は誰にも遠慮はしない。今日13日、クラブW杯準決勝で浦和はACミラン(イタリア)との大一番を迎える。DF闘莉王(26)は右太もも打撲の爆弾を抱えながらも、強行出場を決意。世界トップの強豪と「最初で最後」の真剣勝負と位置付けている。相手FWジラルディーノにアテネ五輪で2得点を決められた苦い思い出も、大舞台で払しょくする。
右太ももに残る痛みよりも、決戦を前にした高揚感が上回った。「真剣勝負の大舞台は最初で最後かもしれない。悔いのないように楽しめたらいい」。闘莉王はミラン戦に向けた最終調整で、公開された冒頭15分間はアップには加わった。だがその後の非公開練習では10日のセパハン戦で負った右太もも打撲の影響から練習の輪から外れたという。ギリギリまで回復に充て、人生に1度あるかないかの大勝負に挑む。
ビッグネームぞろいの相手に「カカ、シードルフ、ピルロとか後から来る選手はマークしづらい」と警戒心を高めた。だが遠慮するつもりはない。FWジラルディーノは04年アテネ五輪イタリア戦で2得点を決められ、1次リーグ敗退を確定させられた因縁の相手。忘れているはずもなく「あそこでやられたわけだから、今回はしっかりと借りを返したい」とリベンジを誓った。
家族に対する遠慮もない。今季は来日できなかった妹ルアーナさんはMFカカの大ファンだが「妹の夢を壊すように頑張りたい」と大胆不敵に笑った。父パウロさんをはじめ、中学時代を含め5年間指導を受けた恩師カルロスさんが来日している。欧州王者に対して渡り合う勇姿を「闘莉王ファミリー」に見せることしか頭にない。
「イタリアのチームは守備が堅いから1点以上は取れない。あまり(得点機の)チャンスはないと思う。1回のチャンスを決められるよう、強いイメージで臨みたい」。1-0でミランとの決戦を制す-。闘莉王は遠慮なく、ミランから勝利を奪いに行く。
[2007年12月13日9時13分 紙面から]
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