サンダーズ4強入りへライバルに惜敗
<Vプレミアリーグ男子:豊田合成トレフェルサ3-2JTサンダーズ>◇6日◇小瀬スポーツ公園武道館
6位のJTは、同じ11勝11敗で5位の豊田合成と対戦し、セットカウント2−3で敗れた。
第1セット、JTはセンター攻撃にミスが続き、リズムをつかめずセットを失ったが、第2セット途中からコートに入ったウイングスパイカーの徳元幸人が流れを変えた。「雰囲気を変えたかった」という主将は、しきりに声を出し、コートを走り回った。徳元の持ち前の守備力と正確なつなぎのトスによって、コート内のボールの流れがスムーズになり、得点につながり始めた。第2セットを取り返し、第3セット。序盤はリードされたが、徳元が巧みなフローターサーブで揺さぶり、4連続得点で12−12と追いついた。その後はミドルブロッカー・町野仁志の連続ブロックなどで逆転し、2セットを連取した。しかし第4セットを奪われ、試合はフルセットに。
最終セットは、JTのゴメス・エルナンド(ベネズエラ)と豊田合成のチュク・アンジェルコ(クロアチア)の打ち合いに。ゴメスのスパイクに対し、豊田合成はチュクをブロックに当ててワンタッチを取ったり、好レシーブを見せ、そのボールをチュクが決めて得点を重ねた。JTも粘ったが13−15で競り負けた。
試合後、セッターの菅直哉は「5セット目に、最初から最後までハリー(ゴメス)を使い過ぎてしまった」と反省を口にした。
試合を通して、町野の5本を含めチーム計16本ものブロックを決め(豊田合成は7本)、レシーブも粘り強く拾いながらも、わずかに勝利に届かなかった。4強入りのライバルを蹴落とす絶好のチャンスをものにすることができず、試合後、徳元主将は「大事な試合だということはわかっていたんですけど…。非常に残念です」とうなだれた。メイフォース・ゴードン監督は、「全体的にミスが多かった。それに、豊田合成の方がラリーを多くものにした。4レグのこの時期は、サーブとラリーを取ることが最も大事」と語った。
7日は4位サントリーとの対戦。崖っぷちの戦いが続く。
[2010年3月6日22時52分]
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