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桐生ｖｓサニブラウンに要注目／日本選手権見どころ

[2019年6月27日7時0分]

: 桐生祥秀（左）とサニブラウン・ハキーム

＜陸上：日本選手権＞◇27～30日◇福岡・博多の森陸上競技場◇男子100メートルほか

陸上の日本選手権（博多の森陸上競技場）は27日に開幕する。見どころを紹介する。

◇トラック◇

男子100メートルは桐生祥秀（日本生命）、サニブラウン・ハキーム（フロリダ大）が激突。小池祐貴（住友電工）も虎視眈々（たんたん）と頂点をうかがう。男子200メートルでサニブラウンは日本人初の19秒台の期待が懸かる。前回王者の飯塚翔太（ミズノ）、アジア大会金メダルの小池も意地を見せたい。男子400メートルは自己記録45秒35で日本のエースであるウォルシュ・ジュリアン（富士通）が45秒30の世界選手権の参加標準記録に届くか。男子800メートルでは期待の高校3年生・クレイアーロン竜波（相洋高）が、村島匠（福井県スポーツ協会）、川元奨（スズキ浜松AC）ら実績ある選手に挑む。

女子100メートルでは御家瀬緑（恵庭北）が高校生として同種目29年ぶりの頂点に挑む。低迷を脱した土井杏南（JAL）も初優勝を狙う。

◇障害◇

110メートル障害は、ともに13秒36の日本記録を持つ金井大旺（ミズノ）と高山峻野（ゼンリン）が出場。また泉谷駿介（順大）が急成長を見せている。5月のセイコーゴールデングランプリ大阪では2・9メートルの参考記録だったが、13秒26と日本記録を上回った。3強のハイレベルなレースになりそうだ。

400メートル障害は混戦だが、3度世界選手権に出場している安部孝駿（ヤマダ電機）が優勝候補。また豊田将樹（法大）も世界選手権の参加標準記録を突破済み。16年リオデジェネイロ・オリンピック（五輪）組の野沢啓佑、松下祐樹（ともにミズノ）も復活の気配がある。

◇跳躍種目◇

男子走り高跳びは2メートル35の日本記録保持者の戸辺直人（JAL）が4年ぶり3度目の制覇に挑む。ともに世界選手権の参加標準記録を満たしている衛藤昂（味の素AGF）がライバルになりそうだ。

男子走り幅跳びは橋岡優輝（日大）が3連覇に挑む。4月のアジア選手権では日本歴代2位の8メートル22で金メダル。左かかとの状態に不安こそあるが、恩師である森長正樹氏が持つ日本記録8メートル25越えを目指す。自己記録8メートル09を持つ津波響樹（21＝東洋大）も実力を伸ばしている。5月の追い風2・3メートルの参考記録ながら8メートル26と日本記録を上回るジャンプを披露している。また城山正太郎（ゼンリン）らも優勝を狙える力がある。

男子棒高跳びは山本聖途（トヨタ自動車）が充実する。すでに世界選手権の参加標準記録は満たしており、自己ベストを3センチ上回る20年東京五輪の参加標準である5メートル80を目指す。

◇投てき◇

女子やり投げで5月に64メートル36の日本新記録を樹立した北口榛花（日大）がどこまで記録を伸ばせるか。日本女子初の65メートルを目標にしている。自己記録62メートル37の斉藤真理菜（スズキ浜松AC）も2大会連続となる世界選手権出場を目指す。男子やり投げは新井涼平（スズキ浜松AC）の復活に期待。近年は首などの痛みに苦しんでいたが、もう癒えている。6連覇はもちろん、83メートル00の世界選手権の参加標準記録も突破したい。

◆陸上日本選手権の競技日程

・第1日（6月27日）

開始時間種目区分

14:30 女子円盤投げ決勝

14:35 女子100メートル予選

15:05 男子100メートル予選

15:55 女子3000メートル障害予選

16:30 男子走り高跳び決勝

16:40 男子3000メートル障害予選

17:20 女子1500メートル予選

17:30 男子円盤投げ決勝

17:40 男子3段跳び予選